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Excelをノーコードで自動化しよう! パワークエリの教科書 第4回 自動出力された「テーブル」の使い方と構造化参照

マイナビニュース / 2024年6月3日 11時0分

そのほか、「テーブル スタイルのオプション」を使って、テーブルをカスタマイズすることも可能となっている。「最初の列」や「最後の列」を強調する、「縞模様(行)」や「フィルターボタン」の有無を変更する、といった書式は各チェックボックスのON/OFFで指定する。

テーブルの集計機能

「テーブル スタイルのオプション」で「集計行」のチェックボックスをONにすると、テーブルの一番下に「合計」などを自動算出してくれる行を追加できる。たとえば、先ほど示したテーブルに「集計行」を追加すると、テーブルの表示が以下の図のようになり、「売上」の合計が自動算出されるようになる。

他の列にも集計結果を表示したり、集計方法を「平均」などに変更したりすることも可能だ。この場合は、集計行にある各セルを選択し、「▼」ボタンから集計方法を選択すればよい。

テーブルならではの便利な機能といえるので、まだ使ったことがない方は、この機会にいちど試してみるとよいだろう。
フィルターを使ったデータの絞り込み

各列のヘッダーには「フィルター」ボタンが配置されている。このボタンを使って、表示するデータを絞り込むことも可能だ。たとえば、「提供方法」の列にある「▼」ボタンをクリックして「店内飲食」だけをONにすると……、

「提供方法」が「店内飲食」のデータだけに絞り込んでテーブルを表示できるようになる。なお、「集計行」の数値は関数SUBTOTALにより算出されるため、テーブルに表示するデータを変更すると、それに合わせて計算結果も自動更新される。

このため、分類別の「合計」や「平均」などを手軽に確認することが可能となる。上図の場合、「店内飲食に限定した売上の合計は約38.9万円である」ということを即座に把握できるようになる。

この状態のまま、さらに別の「絞り込み条件」を追加することも可能だ。たとえば、「分類」の列で「バーガー類」だけにデータを絞り込むと、「店内飲食」かつ「バーガー類」のデータだけを表示できる。もちろん、それに合わせて「数量」や「売上」の集計行も再計算される。

念のため、各列に指定した「絞り込み条件」を解除する方法も紹介しておこう。条件を解除するときは、「▼」ボタンをクリックして(すべて選択)をONにすればよい。この操作を各列で行うと、「すべてのデータを表示した状態」に戻すことができる。

フィルターの使い方を知っている方にとっては当たり前の話となるが、念のため、動作を確認しておくとよいだろう。特に「集計行」の計算結果は、「現在、表示されているデータに応じて変化する」ということを覚えておくとよい。この仕組みを理解していれば、分類別のデータ分析を手軽に進められるようになるだろう。
構造化参照を使った数式・関数の入力

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