Excelをノーコードで自動化しよう! パワークエリの教科書 第4回 自動出力された「テーブル」の使い方と構造化参照
マイナビニュース / 2024年6月3日 11時0分
「集計行」を利用するのではなく、自分で数式や関数を入力して、さまざまな指標を算出することも可能だ。このとき、セル範囲などを「構造化参照」で指定しておくと、テーブルの利点をフル活用できるようになる。
構造化参照を使って「列」のセル範囲を指定するときは、「E2:E22」のようにセル番号を記述するのではなく、「テーブル名」と「列名」で範囲を指定する。
◆構造化参照を使った「列」の指定
テーブル名[列名]
具体的な例で紹介していこう。以下の図は、「売上」の合計を関数SUMで算出しようとした例だ。「=SUM(」の部分まで関数を入力し、売上のデータ範囲(E2→E22)をマウスでドラッグすると、「テーブル名[列名]」という形の引数が自動入力される。
上図の場合、「_4月の売上」がテーブル名、大カッコ内の「売上」が列名に相当する。
データ数が多くてドラッグ操作が難しいときは、以下の図に示した位置にマウスを移動し、ポインタが「↓」の形状になったときにマウスをクリックしてもよい。この操作方法でも同様の引数を自動入力できる。
あとは「カッコ閉じる」を入力して「Enter」キーを押すだけ、これで「売上」の合計を算出できる。
引数に「列」を指定する利点は、クエリの更新によりデータ数が増減しても、引数を修正する手間が発生しないこと。上図のように引数を指定しておくと、テーブルの行数に関係なく、「売上」のデータをすべて合計した値が算出されるようになる。
ちなみに、今回の例にある「4月の売上」というテーブル名は、パワークエリにより自動命名されたものとなる。データの取得方法に「フォルダーから」を指定した場合、「フォルダー名」という形でテーブル名が自動命名される。
テーブル名を確認したいときは、テーブル内にあるセルを選択して「テーブル デザイン」タブのリボンを参照すればよい。ここでテーブル名を「好きな名前」に変更することも可能だ。
SUM以外の関数を使用するときも同様だ。テーブル内の列全体(ヘッダーを除く)を指定するときは、「テーブル名」と「列名」を使って引数を指定するのが基本となる。以下の図は、関数SUMIFを使って「提供方法」が「店内飲食」のデータについてのみ「売上」の合計を求めるときの記述例となる。
数式を自分で入力するときも「構造化参照」が活用できる。ここでは、各データの「売上÷数量」を計算して「平均単価」を求める場合を例に操作手順を紹介していこう。
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