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Zen 5 RyzenにRyzen AI、EPYCとInstinctもあったAMD COMPUTEX基調講演Update

マイナビニュース / 2024年6月4日 7時53分

画像提供:マイナビニュース

すでに事前資料によるAMDの基調講演レポートは掲載されているが、実際の基調講演で行われた追加情報をまとめてご紹介したい。

まずZen 5ベースのRyzen 9000シリーズ及びRyzen AI 300シリーズに関しては、残念ながら大きな追加情報はなかった。これに関してはもう少しお待ちいただきたい。ただ情報のUpdateがあり、まずこのスライドであるが、対抗馬はCore Ultra 9 185HではなくCore Ultra 7 155Hとのことであった。

それとBlock FP16の効果が今回示された。Stable Diffusionで"A beautiful dessert waiting to be shared by two people"を与えた場合の結果がこちら(Photo01)。Block FP16はFP16と同等の結果になることが示されている。

さてここからは先の基調講演レポートに含まれなかった話を。まずはEPYCであるが、2018年のEPYC発表時には2%のシェアでしかなかったEPYC、直近では33%までシェアを増やしている。ちなみにこれはRevenue Shareであって、数量でいえばもう少し数字が下がるものと思われるが、それにしてもわずか6年ほどでマーケットの1/3をEPYCがとっているわけで、なるほどIntelのDCAI Groupが苦戦するわけである。さてそこに投入される新製品がTurinである(Photo03)。12ダイで最大192コア、ということはダイあたりのコア数は16になる計算で、これは従来の倍である。ソケットはSP5互換であり、基本はGenoa PlatformにBIOS Updateを掛けるだけで利用できることになる。ちなみにCCDは3nm、IODは6nmで製造されることが明らかにされた。まだ詳細は明らかではないが、128coreのTurinですらNAMDの結果ではXeon 8592+の3.1倍の性能(Photo04)。AI処理でも2.5~5.4倍の性能とされる(Photo05)。

ただThreadripper 7995WXのレビューの時も実感したが、コア数を増やしてもメモリ帯域が追い付かないとコアが遊んでいるだけである。Genoa PlatformということはDDR5×12chなので、明らかにコアとMemory Channelのバランスが壮絶に崩れている感はある。解決策はあってそれはMRDIMMをサポートすることなのだが、このあたりがどうなっているのか今回は明らかにされなかった。ただ脚注にメモリの種別が書いてないあたり、実際にはMRDIMMのSample品を使ってベンチマークを行っているのかもしれない。

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