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新しい「綾鷹」おいしさの秘密を"上林春松本店"茶師に聞いた

マイナビニュース / 2024年6月14日 15時11分

画像提供:マイナビニュース

コカ・コーラが手掛ける緑茶ブランド「綾鷹」が、この春7年ぶりに大きなリニューアルを行いました。

「まるで淹れたて一杯目のおいしさ」の味わいを目指したという新しい「綾鷹」、今回のリニューアルでどのように変わったのか、また緑茶はどのように作られているのか、京都・宇治の老舗茶舗「上林春松本店(かんばやししゅんしょうほんてん)」の茶師・上林春松氏にお話を伺ってきました。

○「綾鷹」が7年ぶりにリニューアル! 変わったポイントは?

今回のリニューアルでは、いまの時代にあわせて「まるで淹れたて一杯目のおいしさ」に仕上げたそう。2007年10月に発売された初代「綾鷹」から味わいを監修している「上林春松本店」の茶師、第十五代 上林春松氏にそのおいしさのこだわりを教えてもらいます。

今回の「綾鷹」が目指した味は、「淹れたて一杯目のおいしさ」。この味を目指すために、上林氏とコカ・コーラの開発者が徹底的に茶葉や抽出などを一から見直しました。その開発期間はなんと3年。「200以上の試作品開発や幅広い世代への消費者調査を行った末にリニューアルしたのですが、現行の『綾鷹』を越えるのは大変な目標でしたね」と上林さん。

お茶の味わいの鍵となるのは、茶葉の特徴を生かして組み合わせるブレンド技術「合組(ごうぐみ)」。「綾鷹」もまた、上林春松本店の伝統と磨き抜かれた茶師の合組の技術にもとづいて、香ばしい香りや苦み・渋み、甘み・旨みのバランスの取れた風味を作られます。

「リニューアルでは消費者の嗜好の変化に合わせ、急須で淹れた一杯目の味わいのおいしさである『本格的なうまみ』『軽やかな後味』に着目しました。でも"軽やか"は良く言えばみずみずしく、一歩間違うと薄い味わいになってしまう。ピンポイントに探ることは難しかったです」と開発時の苦労を振り返るコメントも。

そして新しい「綾鷹」のコンセプト「まるで淹れたて一杯目のおいしさ」についても、説明してもらいました。急須で淹れたお茶でも、一杯目(一煎目)と二杯目(二煎目)では、一杯目は旨味(アミノ酸)の成分が多く抽出され、苦み(カテキン)が少ないため、旨みが強く苦みがなくすっきりとした味わいになります。二煎目は旨味が減り、苦みが増える味わいに。

実際に一煎目と二煎目を飲み比べてみると、同じ急須から淹れたお茶でもその違いは明らか。最初にふくよかな旨みが来た後、後味はすっきりとした味に。新しい「綾鷹」も以前の「綾鷹」と比べて、旨み(アミノ酸量)を40%アップ、苦みがなく後味すっきりした味わいになったそうです。
○お茶の味を作る「合組」の技術

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