エンタープライズIT新潮流 第28回 「私、失敗を奨励します」 - Fail Fistで成功へ反転させるために
マイナビニュース / 2024年6月10日 7時0分
今回は著者の失敗経験を紹介します。失敗はビジネスの中での「宝の山」。まずはFail Firstで失敗を学び、そこから改善することが成功につながります。書籍『世界一流エンジニアの思考法』(文藝春秋 著者:牛尾剛)では、成功しようとしまいとまずはやってみて、早く学んで、間違いを修正する精神を「Fail First」と表現していました。これはいいと思い、タイトルにいただきました。
外資系企業の面接では、「今までのキャリアの中で一番大きな失敗は何ですか?」と質問されることが多いです。筆者が面接官として質問することも多いです。経験した失敗の規模の大きさって、キャリアでは大事なのですよ。それだけチャレンジを決行したということなので、ある意味、失敗は勲章です。ただ、同じ失敗を繰り返していては認められません。
もちろんまったく面識がありませんが、筆者は故人のスティーブ・ジョブスも失敗を成功につなげる天才なのかなと思います。NeXTやNewton、ありましたね。あれほどの大きな失敗をMacやiPhoneなどの成功に転嫁できるなんて、やはりスケールが違います。マイクロソフトも今考えてみると、盛大な発表会をして鳴かず飛ばずのものがたくさんあった気がします。BobとかKinとか、その他名前も思い出せない家電との統合技術とか……。
失敗を成功につなげるアジャイルアプローチ
この連載を読んでいらっしゃる方の多くは、単純作業の繰り返しをやっているわけでなく、いろいろな仕事の意思決定を状況に応じて判断しており、いわば答えのない世界にいると思います。そのような世界では、将来の成功のために、取り返しのつかない失敗をする前にコントロール可能な失敗から学ぶことがとても大切になります。
「人生いろいろ」ではないですが、失敗にもいろいろあります。CEOが経営に失敗すると会社は大変なことになるので、それは避けなければいけませんね。お客様を怒らせるような失敗ももってのほかです。筆者の経験で一番まずい失敗は、たぶん人事上の失敗です。人の雇用は長期にわたるので、採用や異動の失敗は尾を引きます。他の人のモチベーションにも影響します。人事は慎重に行う必要があり、仮に失敗であれば早急に是正する必要があります。
私が担当するマーケティング領域は、ある意味で失敗の連続です。想定したターゲットが反応しないといったことが頻繁に起きるからです。そこで何が重要かというと、アジャイルアプローチをとること。まずは実行してみて迅速に修正することです。まったくダメなら、早めに諦めるのです。
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