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『からかい上手の高木さん』永野芽郁の予期せぬ涙、高橋文哉のやりとり…今泉力哉監督が出会った場面

マイナビニュース / 2024年6月13日 12時30分

――教室での2人を物語のクライマックスに持っていくことは、最初から決めていたのですか?

そうですね。やっぱりあの席がいいなと。衣装を決める時にも、最初は長い場面になるし、山場だから、もうちょっと色味のある衣装のほうがいいんじゃないかという意見もありました。着まわしている中でも少しだけ特別な格好にするとか。でも自分としては、ここは上半身は2人とも白じゃないとダメだと思いました。学生の時に戻ったような格好にしたかったんです。高木さんのスカートも学生服に見えるチェック柄。衣装からも、中学生時代に戻った感じにしたかったし、2人が初めて本音で向き合う場所は、ここだと思いました。

――出来上がった作品を観て、監督も泣いたそうですね。

恥ずかしながら少しうるっとしました。高木さんと観客の全員が、「高木さんが西片を好きだ」と分かっている中、西片だけが気づいていない瞬間がありますよね。「私は好きな人いるよ」と言われて、西片が「俺?」となるまでのあの空気に、すごくグッときて、ピーク感にぞわぞわしました。あと、編集して仕上げをする中で「俳優さんって本当にすごいな」と思いましたね。このシーンの芝居は本当に繊細。

――現場ではなく、繋がったものを観て、改めて俳優さんのすごさを感じたのでしょうか。

そこまでの時間が蓄積されているから、あのシーンでのすごさがよりわかる。それこそドラマでの2人の関係も知ってますしね。僕は現場では冷静であろうとしているので、あまりその場で「すごい」とはなりません。感動したりする場面に直面しても、そりゃ目の前で、生で起こっていることですからね。そこから「スクリーンを通してもこれは感動できるのか?」「面白いのか?」ということをめちゃくちゃ考えています。

――撮影中の今泉監督は、最後の最後まで常に悩んでいると聞いていますが、現場で悩み続けているのは、冷静に見ているからこそなんですね。

監督がOKしたら終わりという意識があります。本当にOKなのか、もっと面白くできないか、ということをずっと考えてます。だから現場ではとても冷静なのですが、繋がったあの場面を観て、西片以外の全員が両思いと「知ってる」という空気にたまらなくグッときました。なんというか、「幸せな共犯関係」じゃないけど。ただ、思ったより一歩手間でグッときすぎて、そのあともうひと山押すことに迷いました。「あれ、もうここピークなんじゃない?」って(笑)

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