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大河原克行のNewsInsight 第297回 未踏領域へと踏み出す「プレイステーション」ビジネス、ふたりの新CEOが語った未来

マイナビニュース / 2024年6月13日 23時39分

西野氏は、過去30年間のプレイステーションビジネスを振り返り、PS5を発売して以降、売上高と営業利益が、過去の実績よりも一段高い水準に達していることを示した。

「PS5は最初の数年で、PS4までの累計営業利益を上回ろうとしている。また、PS5のインストールベースは、PS4からの移行も含めて、引き続き拡大すると見込んでいる。さらに、PS5は収益性と利絵率の向上に注力するフェーズに入っている。これまでは、PS5世代での成功を確実にすることが目標であったが、いまは確実に利益を創出し、未来に備えることにフォーカスしている」と語った。

PS5は、月間アクティブコンソールの約半数を占め、PS5のプレイヤーは、PS4のプレイヤーに比べて、より長い時間をプレイしているという。

また、コンソール以外からの売上げがPS5のビジネスを支えていることも明かす。

同社によると、PS5の1台あたりのコンテンツ、サービス、周辺機器からの売上げは平均731ドル以上となり、PS4の580ドルを大幅に上回っているという。しかも、その多くがプレイステーションストアやプレイステーションプラスによるサービスからの継続的な売上げであり、総売上げの65%がコンテンツとサービスが占めているという。

さらに、プレイステーションストアが安定したコンテンツの供給と売上げを計上していることにも触れた。現時点で1億1800万アカウント以上のプレイヤーが、9000以上のゲームタイトルにアクセス。上位のフランチャイズタイトルが、ストア売上げの約半分を占めている。

また、プレイステーションプラスも安定的な売上げを計上しており、プレイヤーの半分以上が加入。「プレイステーションプラスは、単に加入者数を追うのではなく、高品質なサービスを提供し、収益性を高めることに力を注いでいる。上位プランとなるプレミアムとエクストラの比率は35%に達しており、プレイヤーにとって、魅力的なプランとなっている」とした。

さらに、PS5向けに用意された周辺機器が、よりよいゲーム体験を実現するとともに、ブランドへの愛着を高めることにつながっていると語った。
PlayStation Studiosが開発で掲げた「3つの柱」

一方、ハルスト氏は、PlayStation Studiosの取り組みについて説明した。

ハルスト氏は、「PlayStation Studiosは、世界水準のグローバル開発チームの集まりであり、高い技術力とクリエイティブな才能を持っている。過去4年間において、シングルプレイヤーゲーム分野において、強固なリーダーシップを築き上げ、ライブサービスゲームとマルチフォーマットゲームの制作、運営の能力を強化してきた」と、現状について報告した。

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