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AI PC活用の未来像――「インテル Future Tech アイデアソン 2024」開催レポート

マイナビニュース / 2024年6月17日 11時0分

画像提供:マイナビニュース

インテルは5月26日、AI PCで動作するソフトウェア開発のアイデアソン「インテル Future Tech アイデアソン 2024」を開催。優秀作品は、6月6日に開催される「インテル AI Summit Japan」で紹介された。会場となった東京都千代田区の大手町ファーストスクエア「LIFORK大手町」には26名のソフトウェア開発者が集い、互いの知見を共有しながらアイデアをまとめていた。

○日本でAI PCの可能性を広げるために

一昔前はまだまだ未来の技術だったAIも、ここ数年で急激に普及した。一般的に知られるようになった大きなきっかけは、やはりOpenAIの「ChatGPT」だろう。現在ではMicrosoftの「Copilot」、Googleの「‎Gemini」などを通して、多くの人が気軽に生成AIに触れることができる。生成AIの大多数はクラウドアクセスを基本としており、ユーザーもレスポンスの良さを求める。今後はコストもレイテンシも増大していくことになるだろう。

だが、AIの使われ方はそれだけではない。実はAI活用の8割はビジネス向けであり、さまざまな機器・サービスにAIが活用されている。「Teams」や「Zoom」の映像・音声補正などはもっとも身近な例と言えるだろう。このようにバックグラウンドでAIが使われる場合、可能な限り消費電力を抑えられるのが理想だ。

今後は、Web閲覧履歴やメール履歴といったパーソナルデータを用いて、個人の知見や経験に基づいたアドバイスを返すという、真の意味でのパーソナライズサービスも誕生することになるだろう。

こういったAIの活用に向けて、現在各社がAI向けプロセッサーの開発に取り組んでいる。インテルが、AI処理に特化したプロセッサー「NPU(Neural network Processing Unit)」を搭載した新しいインテル Core Ultra プロセッサーを開発し、AI PCを推進する背景には、こういったパーソナライズサービスの誕生を想定し、同時に促進したいという思いがある。

インテルは現在、AI PCアクセラレーション・プログラムを展開しており、向こう2年間でおよそ1億台のインテル Core Ultra プロセッサー搭載PCを出荷していく予定でおり、このうち、日本に出荷されるのは約2000万台だ。

世界にはすでにAIを活用したPC用ソフトを作っている企業が続出しているが、日本ではまだ数少ない。そのため、日本でもAIの可能性に気づいてほしいという思いから開催されたのが、「インテル Future Tech アイデアソン 2024」となる。
○ローカルでAIが動くことの意味

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