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大河原克行のNewsInsight 第301回 パナソニック冷蔵庫のマザー工場、世界トップの生産効率を目指す草津工場の内部

マイナビニュース / 2024年6月20日 14時11分

ビール瓶衝撃試験では、ガラス扉の正面と端面にビール瓶をぶつけて、割れない安全性を確認する。振り向きざまに固いものを扉にぶつけてしまったというシーンを想定した試験だ。当初は、中華鍋やグラタン皿なども使用したが、鍋や皿が変形し衝撃を吸収してしまうため、変形せずにダイレクトに衝撃を与えるビール瓶を選んだという。

なお、ガラス扉は、風熱強化処理を行うことで強化。万が一割れた場合でも、尖ったガラス片が飛び散らないようになっている。

キッチン空間事業部では、事業部長直下に製品審査部門を設置し、設計および製造部門を管理。創業者である松下幸之助氏の「お客様大事」の精神を継承し、メーカー視点だけでなく、生活者視点からの操作性、安全性など、20項目でチェックを行っているという。

パナニソックの冷蔵庫は、本質機能である「収納庫」としての使いやすさ、「保存庫」としての鮮度保持の特徴に加えて、調理にも利用できる「調理庫」としての役割を果たすことを目指しているという。

「冷やしたり、保存したりすることが冷蔵庫の役割であったが、いまは調理にも冷蔵庫が果たす役割がある。たとえば下味をつけたり、肉を柔らかくしたりといった部分に冷蔵庫が利用できる。使いやすさ、鮮度保持といった本質機能に加えて、調理庫として、食と食文化を支えるのが、パナソニックの冷蔵庫の提供価値になる」とする。

パナソニックの冷蔵庫では、早い冷却や冷凍によって食品を良い状態で保存できることに着目した「はやうま冷却」、「はやうま冷凍」、長期間保存する冷凍品をやさしく守って、おいしさを長持ちさせる「うまもりの保存」を実現しており、これらも収納や保存だけでなく、調理につながる提案になる。

また、多様で、変化し続ける顧客ニーズに対応するために、感性価値やサステナビティも重視。「キッチンとリビングが一体化する動きにあわせて、細部までこだわって、インテリアにマッチしたデザインを採用している。キッチン空間に美しくなじませるために、スキマレスや、外観部のビスレスによるデザインを採用している」という。

さらに、徹底した省エネや節電、長期使用やフードロス削減にも貢献できるように工夫している」という。

さらに、業界で唯一トップユニット方式を採用のも、パナソニックの冷蔵庫の特徴だ。

コンプレッサーを上部に配置し、スペースを有効活用しているのに加えて、多くのメーカーが設置している下部の引き出し部分の収納スペースを拡大。さらに、引き出し収納部を手前に100%引き出すことができるようにし、利便性を高めている。

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