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『アンメット』杉咲花&若葉竜也、芝居に見えない異次元の役作り Pに与えた“初めての体験”

マイナビニュース / 2024年6月21日 8時0分

――ほかにも、米田さんにとって“初めての体験”はありましたか。

若葉竜也じゃないですかね。彼はもうすごい役者で、杉咲さんの魅力とも近いですが、“日本一台詞が台詞にならない俳優”だと思います。「三瓶役として、ベストな俳優だと思ったから」というシンプルな理由で若葉さんをキャスティングした通り、三瓶はすごくハマり役ですが、素の若葉さんが三瓶に近いからキャスティングしたという意味ではないんです。極端な話、別の役だったら、若葉竜也がその役にしか見えなくなる、そんな芝居をする俳優だと思うんです。

特に印象に残っているのは、6話で大迫(井浦新)に「あなたは医者ですか?」と聞くシーン。ミヤビ(杉咲)がてんかん発作を起こして、「こうすれば影が消えます」と、三瓶がとても大切にしている言葉を口にして、大迫が嘘をついていたことが分かって、三瓶は、もう信じられないくらいに怒っている。だから“ブチギレ三瓶”で行こうと話し合って脚本を作ったのですが、若葉さんは、想像を超える表現をしてくれました。三瓶の怒りがどこから来て、今どうなっているのか、明確に落とし込まれているから、あのお芝居が生まれるんだなと。

――三瓶の表情1つで、視聴者にも「今、どんな感情でいるのか」が伝わるお芝居をされていると感じます。

3話の冒頭で、「僕は川内先生の記憶障害を治したい」と伝えるシーンも、「ここでは、何を考えているか分からない三瓶ではなく、人間らしい三瓶を見せてほしい」と一言、言っただけで、驚くようなお芝居をしてくれました。いつも若葉さんは、ただ三瓶であろうとしているんです。「こういう表情を作ろう」としているのではなく、「三瓶の感情になると自然とそうなる」、そんな表現に、すごみを感じています。でも7話で、ミヤビに「三瓶先生を頼っていいですか?」と聞かれて、「うん」とうなずくシーンが、「三瓶先生の、“うん”の破壊力!」と話題になったときは、ここが視聴者に刺さるのか、まだまだ僕の想像力が足りていなかったなと驚きました(笑)。

●千葉雄大が噛んだシーンも芝居の良さで採用
○千葉雄大の噛んだシーンが話題に

――話題となったシーンといえば、5話の星前役の千葉雄大さんが台詞を噛んだ場面を、そのまま使うという判断にも驚きました。

あの芝居が一番良かったから、監督が採用したというだけなんですよね。僕もプレビューを見て「素晴らしいお芝居だな」と感じたので、「これ、噛んでるけど、どうしますか?」という話すらしなかったです。

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