1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

『アンメット』杉咲花&若葉竜也、芝居に見えない異次元の役作り Pに与えた“初めての体験”

マイナビニュース / 2024年6月21日 8時0分

――お芝居が良かったから使った、ただそれだけだと。

そうです。僕は、人は噛むものだと思っているので。もちろん、何かを説明するパートとか、噛まなくていいところで噛んだテイクを使っても、分かりにくかったりするだけだからそんなことはしません。あのシーンは、千葉さんが星前の感情になっているからこそ言葉に詰まったのであって、感情が乗っていることが伝わるし、ドラマとして何の問題ないと判断しただけなので、「どうですか! 噛んでいるのにそのまま使ってますよ!」という意図は一切ないです(笑)。

――結果としては、「ほかのドラマで見たことがない」と大きな話題になりましたね。

ここまで、千葉さんが星前のキャラクターをしっかり積み上げてきてくれたからこその反響だと思います。千葉さん、そして吉瀬(美智子)さんはいろんな役どころを演じてこられた俳優さんですが、『アンメット』でも本当にいいお芝居をしてくださっていて。星前は、上手くやらないと「明るいリーダー」というドラマの無機質な記号に収まりかねないところを、生きた星前先生らしさを乗せるために、千葉さんが試行錯誤してくれています。吉瀬さんは、特に序盤では柔らかな吉瀬美智子らしさを封印して津幡役に挑んでくれました。原作と同じ津幡の髪型も、吉瀬さん自ら「これどうかな?」って作ってきてくれて。『アンメット』を良くするために、日々、キャストたちが、モチベーション高くいろいろなことをやってくれているんです。

○井浦新はどのドラマにも一人欲しい存在

――このまま役者さんのお話をお伺いしていきたいのですが、大迫役の井浦さんの魅力は。

新さんとご一緒するのは3回目で、魅力も存分に分かっているつもり。最初から大迫さんは新さんがいいなと思って、新さんから逆算してキャラクターをかためていきました。柔らかさと、秘密を抱えている二面性がバチッとハマったと思います。新さんのお芝居には“あざとさ”という武器もあって、上手く計算して、視聴者へのサービスを上乗せしてくれることがあるんです。3話のラストで、ミヤビの記憶障害の原因が見当たらないという展開から、大迫の画に切り替わる場面がありました。新さんが「もう、怪しさを出しちゃっていいんじゃないかな」と提案してくれて、本番ではミヤビのMRI画像をじっと見ながらボールペンを動かす仕草を見せてくれて、「新さん、やってるな!」とうれしくなってしまいましたね(笑)。そういう“上手い”シーンを作りながらも、ミヤビに寄り添うナチュラルな姿も見せることで、大迫がテンプレートに収まったキャラにならず、『アンメット』の世界観のなかで地に足のついた、生きた人間になっている。井浦さんは、「どのドラマにも一人、井浦新が欲しい」と思わされる心強い存在です。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください