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Excelをノーコードで自動化しよう! パワークエリの教科書 第7回 「ステップ」と「M言語」の関係とは? エラー処理を理解する

マイナビニュース / 2024年6月24日 11時0分

画像提供:マイナビニュース

前回の連載に引き続き、今回も「ステップの操作」について解説していこう。今回、紹介するのは、ステップの順番を並べ替える方法だ。この操作そのものは特に難しいものではないが、状況によってはエラーが発生してしまうケースがある。その理由を探るために、「ステップ」と「M言語」の関係についても簡単に紹介していこう。
ステップの並べ替え

クエリ(自動処理)の各ステップで実行される工程は、「M言語」と呼ばれるプログラムで記述されている。ということで、今回は「ステップ」と「M言語」の関係について簡単に紹介していこう。

今回も、フォルダー内にあるExcelファイルを「1つのデータ表」に結合するクエリ(自動処理)を例に解説を進めていく。その処理手順は、以下のようになっている。

<処理手順>
(1)「4月の売上」フォルダー内にあるファイルを結合してデータ表を作成する
(2)結合したデータ表から「合計の行」を削除する
(3)取得元のファイル名をもとに「日付」のデータを作成する
 (3-1)「抽出」コマンドで日付の文字を抜き出し、新しい列を作成
 (3-2)作成された列の名前を「日付」に変更
 (3-3)「日付」の列のデータ型を「日付」に変更
 (3-4)「日付」の列を左から2番目へ移動
 (3-5)「Source.Name」の列を削除する
(4)加工したデータ表をExcelに出力する

各ステップが「どの工程を担当しているのか?」を把握しやすくするために、ステップ名を以下のように変更した状態で解説を進めていこう。

まずは、ステップの並び順を変更する方法だ。ステップの順番を並べ替えたいときは、各ステップを上下にドラッグ&ドロップすればよい。

上図は、「合計の行を削除」のステップを一番下へ移動した例だ。この場合、自動処理の最後の工程で「合計の行」が削除されることになる。

状況を確認しておこう。最後から2番目のステップを選択する。この時点では、まだ「合計の行」を削除する工程は行われていない。よって、「合計の行」はデータ表に残ったままである。一方、「日付の列」を作成する処理は完了済みとなっている。

続いて、最後のステップを選択する。ここで「合計の行」を削除する工程が実行され、データ表から「合計の行」が削除される。

今回の例の場合、「合計の行」を削除する工程はどのタイミングで実行しても構わない。よって、順番を入れ替えても特に問題は生じない。ただし、状況によっては、ステップの並べ替えがエラーの原因になるケースもある。
ステップを操作したときに発生するエラー

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