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ジロ・デ・イタリアを圧勝した T・ポガチャル。駆るような走りを支えた『COLNAGO ( コルナゴ ) V4Rs Disc』

マイナビニュース / 2024年6月29日 7時30分

加速時の鋭さも特筆すべきレベルにある。これはジオメトリーの変化と、フレーム剛性の改良によるものだろう。数値から想像できるのは、チェーンステーを短くすることで反応性を向上させつつ、リーチを伸ばすことで重心位置の最適化したことが大きそうだ。  

これはリアル・ダイナミック・スティフネスという、コルナゴが編み出した指標のことで、スプリントとシッティングでのヒルクライムを想定して設計がなされているという。
この指標が他のモデルに使われると思うと、今後が楽しみである。  

空気抵抗の低減をセールスポイントにする割には大人しいスタイリングで、物足りなさを感じる人もいるだろう。しかし、エアロを優先すれば、コントロール性はトレードオフせざるを得ない。ライダーの空気抵抗が圧倒的な自転車において、わずかな数値のために過度のデザインを施すのはいかがなものか……というのが私の考え方である。  

北米メーカーのように饒舌な自己アピールをしてこないが、それを物足りないというか、品がいいというかは好みの問題であろう。一つ言えるのは、価格なりの魅力は十分にあり、世界的にみれば日本のユーザーがもっとも安く買えるのは間違いない。  

文・写真/菊地武洋

菊地武洋 きくちたけひろ 自転車ジャーナリスト。80年代から国内外のレースやサイクルショーを取材し、分かりやすいハードウエアの評論は定評が高い。近年はロードバイクのみならず、クロスバイクのインプレッションも数多く手掛けている。レース指向ではないが、グランフォンドやセンチュリーライドなど海外ライドイベントにも数多く出場している。 この著者の記事一覧はこちら
(菊地武洋)



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