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AppleやMetaも取り入れた、馬との触れ合いでリーダーシップ感覚をはぐくむ「ナチュラル・リーダーシップ」とは?

マイナビニュース / 2024年7月21日 11時0分

現在、多くの管理職の方々が、「リーダーとは何か?」「どのようなリーダーになればいいのか?」といった悩みを抱えています。
急激に変化する時代の中で、この問いの重要性はさらに高まり、答えにたどり着く道のりは険しくなっています。
私はこの難問の答えは、「自然」にあると確信しています。

研修では、参加者を牧場にいる馬の群れの前に連れて行き、次のように尋ねます。「リーダーを探せ」という観察のプログラムです。

「どの馬が群れのリーダーか、直感で選んでください」

すると、たいていの人が「大きい馬」を選び、理由を聞くと、「大きくて強そうだから」と言います。

次に人気なのが「黒い馬」です。理由は「色が黒いから」。黒いとなぜリーダーなのか、根拠になっていない気もしますが、意外と多い答えです。

ほかにも「集団の先頭に立っている馬」「1頭だけ離れている馬」「ほかの馬を追い立てる動きをする馬」なども選ばれやすい傾向にあります。

大きくて、黒くて、集団の先頭に立っていて、1頭だけ離れていて、ほかの馬を追い立てる――。

これは、リーダーのイメージを、チームを先導する人、近づきがたい人、えらい人(えらそうな態度をとる人)などと捉えている人が多いことを示しています。既存の「優秀なリーダー像」「強いリーダー像」に縛られているのです。

実は馬の群れにおいて、ヒエラルキーは固定化していません。その時々の状況や環境において必要な情報を多く持っている馬が、リーダーシップを発揮すると言われています。

捕食者から逃げる時は、逃げる方向を決めるのが得意な馬が前を走り、力のある馬が仲間を守るために群れの最後を走ります。どちらもリーダーの役割を果たしています。水が必要な時には、水のある場所を見つけるのが得意な馬がリーダーシップを発揮します。

この答えを聞いて、「ひっかけじゃないか」「当てられるわけないじゃないか」と思われた人もいるかもしれません。

だとしたら、「リーダーは先導する人」「リーダーは一個体」という先入観にとらわれてしまっているということです。

1つの組織に複数のリーダーがいても、不自然ではありません。リーダーシップのとり方も多様です。

私たちを取り巻く自然の在り方に学び、力を借りて、新しい視点や価値観、リーダーシップの在りようを捉え直していくことは、これからの多様性の時代において求められていると言えるでしょう。

***

「リーダーとしてこうあらねばならない」ではなく、この状況だったら「こうしたらどうだろう」と柔軟に対応できるリーダーでありましょう。

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