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H3ロケット3号機現地取材 第4回 H3ロケットは2機連続成功、「まぐれでないことを証明できた」

マイナビニュース / 2024年7月2日 19時27分

気になる次の4号機は、防衛省のXバンド通信衛星「きらめき3号」を搭載することが決まっている。打ち上げ時期は調整中だが、開発が遅れたH3は打ち上げ待ちの衛星も多く、今年度中であることは間違いない。機体は3号機までと同じ22形態となるが、4号機はH3としては初めて、静止衛星の打ち上げとなるのが注目ポイントだ。

H3にはそのほか、ブースタが4本に強化される24形態もある。こちらは今のところ、新型宇宙ステーション補給機「HTV-X」の打ち上げで初登場となる可能性が高い。

ところで、3号機に搭載されたLE-9エンジンは暫定的なタイプ1A仕様。今回、スロットリングに成功しており、30形態はタイプ1Aでも実現できるそうだが、エンジンの開発はまだ続いており、今後、完成形といえるタイプ2仕様が登場する予定だ。

タイプ2では、液体水素ターボポンプ(FTP)と噴射器(インジェクタ)が変更される。FTPは従来、タービンの疲労を抑えるために性能を少し犠牲にしていたが、タイプ2ではこの問題を完全に解決する。インジェクタは、満を持して3Dプリンタ製を投入。3Dプリンタを使うことで、LE-9は大きなコストダウンが期待される。

6月~7月に、種子島ではこのタイプ2エンジンの仕様を選定するための燃焼試験が実施中。最有力候補のFTPとインジェクタが搭載されており、性能の確認が行われている。有田プロマネによれば、どちらも良さそうな結果が得られているとのこと。今後、フライトで使われる前には、改めて認定型エンジンによる燃焼試験を行うということだ。
(大塚実)



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