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かつて話題を呼んだ「賞金1億円」のeスポーツ『シャドバ』の現在とこれから

マイナビニュース / 2024年7月3日 10時21分

画像提供:マイナビニュース

かつて「優勝賞金1億円のeスポーツ」として話題になった「Shadowverse World Grand Prix」の関連大会である「RAGE Shadowverse」が一旦の区切りを迎えました。

「RAGE Shadowverse」は、デジタルカードゲーム『Shadowverse(シャドウバース)』を使用するeスポーツ大会。2024年夏のリリースと発表されていた後継タイトル『Shadowverse: Worlds Beyond(シャドウバース ワールズビヨンド)』がリリース時期を2025年の春に延期することを受けて、今後予定していた大会の開催スケジュールも変更されました。

そこで、同イベントを7年間取材してきた筆者が、これまでの総括をするとともに、今後の展開について見解を述べます。

「RAGE Shadowverse」が培った“誰でも参加できる”eスポーツ文化

『Shadowverse』は、2016年にサービスが開始されたタイトルです。これまで、およそ8年にわたり、日本のeスポーツ文化を盛り上げてきました。では、どのような点が特徴だったのでしょうか。『Shadowverse』のイベントについて2つのポイントで整理します。

1つが、誰でも参加できる賞金制eスポーツである点です。参加費が無料であるにもかかわらず優勝賞金は1000万円で、副賞で出場できる世界大会の優勝賞金は1億円とさらに高額です。

これほど高額な賞金の大会に「誰でも参加できる」のは、eスポーツ界全体を見渡しても珍しいでしょう。しかも、年4回開催されていたことも特筆すべきポイントです。

また、プロゲーマーを目指す選手の登竜門にもなっていました。『Shadowverse』はスマホ1つでプレイできる基本無料のタイトルです。特別なゲーミングデバイスを買いそろえる必要はありません。まさに「誰にでもチャンスがある」eスポーツ大会だったのです。

そのため、プロゲーマーやストリーマーに依存するのではなく、一般人が活躍できる点が非常にユニーク。eスポーツの“観戦”だけなく“参加”できるイベントとして、eスポーツ文化をZ世代に浸透させたと言えるでしょう。

2つめが、世界と戦える“数少ない”日本産のeスポーツタイトルとしての可能性です。いま世界的に人気のeスポーツといえば、『League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド)』『VALORANT』『Dota2』『Fortnite(フォートナイト)』などの名前が挙がりますが、どれも海外産のゲームタイトルです。

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