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世界のエリートから必要とされる「牧場研修」の効用とその中身

マイナビニュース / 2024年7月28日 11時0分

画像提供:マイナビニュース

スタンフォード大学医学部やフェイスブック(現メタ)社など、世界の名だたる企業が、リーダーシップ教育に牧場研修を採用しています。

日本の牧場研修の第一人者として活躍する小日向素子さんの元には、経営者、役員、幹部候補、そして、識者の方々が、何度も札幌の牧場に足を運んでは感覚を磨き、自分を取り戻しています。

なぜ、牧場研修は世界のエリートから必要とされ、どのような効果があるのでしょうか? 小日向さんの著書『ナチュラル・リーダーシップの教科書』(あさ出版)の内容から解説します。

○■世界のビジネスエリートが自然から積極的に学びを得る背景

自然からの学びを重視するというスタンスは、欧米で積極的に研究・導入されてきました。スタンフォード大学医学部もその1つです。

アメリカの医療機関では、「医師がカルテばかりを見て目の前の患者を見ない」といった問題が頻発しています。

本来であれば、医師は目の前の患者を観察し、言語化されない内面を瞬時に汲み取って、適切に対応することが求められます。しかし、それが行われていないために、求められるケアができていないのです。

そこでスタンフォード大学医学部は、「患者を機械的に扱わない」「医師としての感覚を研ぎ澄ます」「ストレス低減」といった目的で、2005年に牧場研修を導入しました。

馬と感覚でやりとりをする体験を通じて、自らの感覚を研ぎ澄ましていくのです。同時に、集中力の強化も図るそうです。救急患者を受け入れた時は、医師の1分1秒の判断が生死を分けるため、「10秒を10分と感じるような集中力」が求められます。馬と対峙する経験を重ねることで、このような集中力を身につけるというわけです。

私が提供しているナチュラル・リーダーシップを身につけるための牧場研修も、ここ数年、参加者が増えてきました。

激動の時代において、多種多様な環境に対応できるリーダーシップは組織、個人問わず必要とされ、自然から学びを得ることの大切さに人々が気づき始めたのでしょう。

最初に牧場研修を本格導入してくださった企業は、資生堂でした。

幹部候補の女性社員がマネジメントや経営のスキルを学ぶ、育成塾の企画運営を担当していた田岡大介さんは、牧場研修を選んだ理由を次のように述べています。

社員の8割が女性、国内における女性リーダー比率30%以上(2017年当時)という資生堂ですが、女性リーダーの多くに「女性がリーダーをやるのは大変。男性のようにはできない。偉人でなければできない」といった「意識(思い込み)」があったそうです。

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