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世界のエリートから必要とされる「牧場研修」の効用とその中身

マイナビニュース / 2024年7月28日 11時0分

「彼女たちのある種の思い込みを解きほぐし、意識変容していくには、決まりきった正解を真似ていくような研修ではなく、自分の個性や強みに自分自身で気づく、あるいは自分を縛っている価値観や思い込みに気づくことで、自分らしさをコアに据えたリーダーシップを発見、体現する必要があると考え、探していました。自分の思考だけでなく、身体感覚、感情に全身全霊で向き合う牧場研修こそが、ふさわしいと思ったのです」

実際、研修を終えた幹部候補生たちの姿を見て、当時の社長はたいへん驚かれたそうです。ひと目でわかるほど、表情が変わっていたとのことでした。

最近は、俳優や漫画家、音楽家など、アーティスティックな仕事をしている方々も、牧場研修にいらっしゃいます。

牧場研修を横展開し、ご自身と組織の成長のために活用されるケースもあります。『宇宙兄弟』『ドラゴン桜』等の作品を世に出した著名な編集者、佐渡島庸平さんは、非常に存在感のあるリーダーでした。

起業家仲間と初めて牧場にいらした時は、強い態度で馬と接するシーンが目立ち、ほかのメンバーから、圧の強さをフィードバックされていました。この経験を通じて、佐渡島さんは、自分が無意識のうちに周囲にプレッシャーを与えていることに気づき、「いかにして自分の存在感を消すか」「どうすれば“いる”だけで相手の力を引き出せるか」を追求されるようになりました。
○■自分本来の能力を取り戻し、感覚を目覚めさせる

自然の中での研修が、なぜ、これほどまでにビジネスエリートの学びの場となっているのか。

この点をもう少し具体的にご理解いただくために、ここで1つ、牧場研修で行う簡単なワークをご紹介します。

自然に敏感になってもらうための、「音いくつ」というワークです。

とても簡単なワークなので、ぜひチャレンジしてみてください。(3)の共有が大事なので、できれば複数人で同時に行い、15分くらいかけて感想を話し合ってください。

日常生活に気づきを与えてくれる「音いくつ」のワーク
(1)3分間、目を閉じて、聴覚に集中する。
(2)聞こえてきた音をできるだけ細かく記憶する。
(3)目を開けて、周りの人と音がいくつ聞こえたのかを共有する。
※おひとりで行う場合は、(2)のタイミングで紙に書き出してみましょう。

普段、私たちは日常の中で、「自分に関係する音」しか意識していません。

いつも仕事をしている場所で「音いくつ」のワークをすると、あなたの周りには無数の音があふれていることに気づくはずです。

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