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Excelをノーコードで自動化しよう! パワークエリの教科書 第9回 Excelファイルからデータを取得する方法

マイナビニュース / 2024年7月8日 11時0分

「Power Query エディター」が起動し、各ワークシートの情報が表示される。

続いて、各ワークシートのデータ(テーブル)を展開する。「Data」列の右端にあるボタンをクリックし、展開する列を指定する。通常は、すべて列が選択された状態のまま「OK」ボタンをクリックすればよい。

テーブルが展開され、各ワークシートのデータを結合した表が表示される。ただし、各列のヘッダーは「Data.Column1」などの列名になっており、正しく認識されていない。このため、データ表を整理していく必要がある。

まずは、不要な列(各ワークシートの情報)を削除しよう。「Item」、「Kind」、「Hidden」の列を選択し、「列の削除」コマンドから「列の削除」を選択する。なお、表の左端にある「Name」の列は日付データとして活用できるので、そのまま残しておく。

続いて、ヘッダーを指定する。現時点では、「列名」となるべき文字が「データの1行目」に配置されている。これをヘッダーに昇格させたいときは、「1行目をヘッダーとして使用」をクリックする。

各列の1行目がヘッダーになり、そのデータが「列名」に指定される。このとき、表の左端にある「Name」の列も、列名が「4月1日」に置き換えられる。このままでは適切でないので、列名の部分をダブルクリックし、列名を「日付」などに変更する。

データ表の2行目以降をよく見ていくと、各ワークシートのデータを結合した部分に「見出し」の文字列データが残っていることに気付くと思う。これらの行は不要だ。また、「売上」の合計を算出した行も不要であると考えられる。

これらの行はフィルターを使って削除する。今回の例の場合、「数量」の列が「合計」または「数量」の行を削除すればよい。よって、「数量」の列にある「▼」ボタンをクリックし、「合計」と「数量」のチェックを外してから「OK」ボタンをクリックする。

「合計の行」と「見出しの行」が削除され、データ部分だけを結合した表になる。これでデータ表を適切な形に加工することができた。

このように、各ワークシートのデータを結合して取得するには、データ表を適切な形に整形する処理を指定しなければならない。

「Power Query エディター」に慣れていないと少し難しく感じるかもしれないが、今回の連載で紹介したコマンド(処理)は、どれも基本的なものでしかなく、いつかは覚えなければならいコマンドといえる。これらのコマンドすら使えないようでは、「用途に合わせてデータ表を加工する」なんて、とうてい不可能だ。

各コマンドの使い方は、第11回以降の連載で詳しく説明していくので、焦らずに、ひとつずつ順番にマスターしていくとよいだろう。
(相澤裕介)



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