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ネットトラブルに巻き込まれないためには何をするべき? - J:COMが小学校で行う情報リテラシー授業に潜入!

マイナビニュース / 2024年7月5日 21時16分

石原さんはこれらの例をもとに、ネットで知り合った人に個人情報を渡すと事件に巻き込まれたりストーカーにあったりする危険があると説明しました。写真や名前がインターネットに残る点にも注意が必要です。そして「インターネットで知らない人に誘われても絶対に会わないこと。相手は年齢などを偽っている可能性があります。写真を送ってと言われても、家や学校でダメだと言われていると話して断ってほしいと思います」と石原さんは強調しました。

また、加害者にならないための注意喚起もありました。例として挙げられたのは、配信を行っているVTuberに対して誹謗中傷のコメントをしてしまうという事例です。

石原さんは「自分はニックネームでバレないと思うかもしれませんが、実はいまどこの誰が書いているか調べる仕組みがあります。相手がキャラクターだから大丈夫ということもなく、中にいる人は傷ついてしまいます。インターネット上で誹謗中傷することは犯罪になる可能性があります」と説明。さらに、「自分だけでなく、家族や友だちにも迷惑がかかって、全員が悲しい気持ちになってしまいます。これをやったらどうなるか、自分の心と頭で考えて決めてほしいと思います」と話して、約45分間の講義を終えました。

○子どもがネットのリスクを主体的に考えられるようになるために

講師を務めるにあたって石原さんは、注意点をただ押し付けるのではなく、行動の先に起こることを想像するための材料としてトラブル事例を紹介しているといいます。問題点や対策を友達と一緒に考えて発表してもらうことで、主体性を高められると考えているとのこと。また、ふとした時に講座の内容を思い出せるように、臨場感も大切にしているそうです。

受講した子供たちに講座の感想を尋ねてみたところ、「メールなどの言葉は、人によって考え方が違うから傷つけちゃうことがあるかなと思いました」「インターネットやSNSに書く言葉は難しい。いじめにつながって、学校に来られなくなる人もいると知りました」など、自分たちに身近な交流に関する問題に興味を惹かれたようでした。

また、授業を行った小学校の先生にもお話を伺いました。「子供たち自身に、自分だけの問題ではなく、周りの人を巻き込む可能性があるということと、いつ自分に悪いことが降りかかってくるかがわからないという怖さを知ってもらいたいと思います。保護者の方も一緒に参加できる授業なので、子供たちと一緒に考えていくきっかけになってもらえればいいなと思って今回はお願いをしました。子供たちも自分ごとと捉えられたようですし、すごく効果的だったと思います」と、よい授業になったとの感想です。

この学校でもLINEのちょっとしたトラブルなどを聞くことはあるそうですが、学校での解決は難しい面もあるとのこと。今回の授業での注意ポイントを忘れさせないように、時折注意点を振り返りたいと話していました。

オンラインゲームのチャットやVTuberへの誹謗中傷など、ネットの世界は日々変わっていきます。保護者も常に新たな情報を得て、子どもを見守らなければなりません。「ZAQあんしんネット教室 by J:COM」では、「児童・生徒の皆様が自分自身で考えられるようになる」ことを目標としています。ネットサービスやデバイスが進化していったとしても、善悪の判断を自分でできるようになれば、将来にわたって安全にネットを活用できそうです。
(鈴木朋子)



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