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大学の生き残りをかけた東洋大学の「グローバル教育」とは?

マイナビニュース / 2024年7月26日 7時3分

画像提供:マイナビニュース

少子化の波と共にやってきた大学淘汰の時代。国内の大学では生き残りをかけ、大学ごとに特色を出そうと必死だ。その中で"グローバル教育"を武器にしている学校も少なくない。東京 文京区に本部を置く東洋大学も、"グローバル教育"にひときわ力をいれている。

2012年に同校の国際地域学部(当時)が、文部科学省「グローバル人材育成推進事業」対象大学として採択。2014年からは東洋大学全学が文部科学省の「スーパーグローバル大学創成支援事業」の採択を受け、約10年間で世界に挑戦できる人材を育成してきた。

では、グローバル人材育成のための教育とは、一体どんなものなのだろうか。関係者に詳しい話を聞いた。
■留学経験者が急増のワケ

東洋大学では、日本人学生に占める単位取得を伴う留学経験者数が2013年度の490名から2023年度は1,235名に急増。全学生に占める外国人留学生の数は2013年度の481名から2023年度の1,816名に増加しており、外国語による授業科目数も2013年度の223科目から2023年度の1,686科目に増えている。背景には、どんな変革があったのだろうか?
※いずれの数も大学院を含む

東洋大学 副学長兼国際教育センター長の荒巻俊也教授は「そのきっかけは、創立125周年を迎えた2012年にありました」と語る。東洋大学では同年、「グローバル人材の育成」に向けた3つの柱として1. 哲学教育、2. 国際化、3. キャリア教育、を教育方針に掲げている。

「東洋大学の創立者である井上円了先生は、明治時代に世界をまわる視察を3度も敢行しました。そこで学んだ欧米の先進的な教育を日本に導入したほか、海外の見聞を講演により民衆にも伝えています。創立125周年の契機に、改めて井上先生の志を現代に受け継ぎ、グローバルな視点を持った学生を育てよう、という思いを大学全体で新たにしました」

一方、近いタイミングで文部科学省の「スーパーグローバル大学創成支援事業」(SGU)が2014年にスタートする。

これは海外の大学・教育機関などと連携して世界レベルの教育を実施しているグローバル大学に対して国が支援するという事業で、東洋大学はタイプB【これまでの実績を基に更に先導的施行に挑戦し、我が国社会のグローバル化をけん引する大学を支援する】に採択。これが大学のグローバル化に拍車をかけた。

■語学力向上を狙った取り組みとは

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