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大学の生き残りをかけた東洋大学の「グローバル教育」とは?

マイナビニュース / 2024年7月26日 7時3分

では具体的に、どうやって大学全体のグローバル化を進めてきたのだろう? 荒巻教授は、次のように説明する。

「まずグローバル化に必要なものと言えば、語学力を活用したコミュニケーション能力の向上、そして異文化の理解です。相手の考えが、どんな文化や思想に根ざしたものなのか、理解して受容する大切さを知るということですね。学部・学科のカリキュラムを通じて意識を高め、カバーし切れないところを国際教育センターでもサポートしてきました」

海外に学生を留学させる、海外から留学生を受け入れる、海外に教員を派遣する、外国籍の教員を受け入れる――。国際教育センターでは専門チームをつくり、海外大学間交流協定の拡大にも取り組んできた。

そのほか、海外留学を目指す学生を対象とした正課科目『LEAP(リープ)』(Learning English For Academic Purposes)にも注力している。これは留学に必要な英語力を修得することを主な目的とした英語特別教育科目だ。

荒巻教授は「海外に留学したい、夢に挑戦してみたい、という学生さんたちの英語力を引き上げるのが主眼のプログラムです。昔に比べて学びの環境も変わってきました。現在は中学校、高校でも英語学習に力をいれており、近年、学生の英語力も上がってきています。ただ『海外旅行に行くときに使える程度の語学力があれば良い』と考える学生も多く、そこまで高いモチベーションを維持して語学学習にのぞむ学生は多くはありません。そこで、Listening、Speaking、Reading、Writing4技能を伸ばし、留学に必要な英語運用能力を伸ばすためにLEAPをスタートしました。また、LEAPのような正課以外にもキャンパス内で英会話ができる「Toyo Achieve English英語講座」やライティング力を伸ばすためのランゲージセンター講座を課外講座として開講。今年度からは原則受講料は無料とし、学生の語学力を底上げできたらと期待しています」と話す。

東洋大学ではToyo Global Leader(以下TGL)というプログラムも展開している。これは"グローバル人材"として成長するために必要な3つの要素(異文化環境における英語運用表現能力、課題解決能力、多文化共生社会における価値創造能力)を強化する全学横断型プログラムで、大学入学時から全員が参加する。

7つの認定要件があり、達成レベルに応じて「GOLD」「SILVER」「BRONZE」のランクを認定。SGUに採択されたタイミングでスタートした。

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