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大学の生き残りをかけた東洋大学の「グローバル教育」とは?

マイナビニュース / 2024年7月26日 7時3分

『外国語能力』の項目ではTOEIC Listening & Reading Test(TOEIC L&R)、TOEFL ITPなど外国語資格試験のスコアを活用。また、外国語によるレポート・論文などの執筆、海外での活動が評価される海外アクティビティの参加が要件として認定され、ポイントとして加算される。

このTGLについて、荒巻教授は「机の上で語学を学習するだけではポイントが伸びません。海外の留学生と議論しているか、イベントに積極的に参加しているか、といったところにもポイントを付与することで、学生たちを奨励・表彰できるようにしました。GOLDはTOEIC L&Rで730点以上(のレベル)が必要となりますし、また外国語で行われている授業を40単位以上受講する必要もあります。ハードルは高めの設定です」と解説。

その上で「語学を学ぶだけでなく、それを使って海外で何かを経験してもらいたい、という狙いがあります。TGLを追求することで、語学力だけでなく専門性も相互に高めていくことができます」とする。在学生3万人のうち、いまGOLDに到達できているのは1,000人超。

「まだまだ増やしていきたい。どうやったら語学力とコミュニケーション能力を同時に高めてもらえるか、海外で活躍できる人材に成長してもらえるか、試行錯誤の取り組みが続いています」と荒巻教授。
■大学を挑戦の場にする

東洋大学には『国際』と名のつく学部・学科も増えた。現在のところ『国際学部』『国際観光学部』のほか、文学部に『国際文化コミュニケーション学科』、経済学部に『国際経済学科』、社会学部に『国際社会学科』を設置している。

グローバル化をひとつの軸にした全学的な取り組みが、伝統ある東洋大学に新しい色を添えている。

「昨年度でスーパーグローバル大学(SGU)としての10年間は終了しましたが、グローバル教育について、引き続き積極的に取り組みを進めていきます。SGUでやってきたことを引き継ぎつつも、SGUの枠組みが外れたことで、今後、各学部・学科ならではの特色も出していきやすくなるでしょう。私としても、そこを大いに期待しています。学部・学科だけでは実現が難しい部分があれば、引き続き国際教育センターでもサポートしていきます」

ちなみに留学を経験した学生は、総じて『語学力が活かせる仕事に就きたい』『海外とやり取りのある会社に就職したい』という意向を示しているそうだ。

最後に、荒巻教授からメッセージをもらった。

「いまグローバル社会は、どんどんと形を変えています。海外に興味のある学生には、ぜひ東洋大学を検討してもらえたら。また本校の学生には、卒業までに様々なことに関心を持ってチャレンジしてみてほしい。実際に海外に留学してみて、初めて気がつくこともたくさんあります。大学側でも、皆さんの挑戦を全力でサポートしていきます」

近藤謙太郎 こんどうけんたろう 1977年生まれ、早稲田大学卒業。出版社勤務を経て、フリーランスとして独立。通信業界やデジタル業界を中心に活動しており、最近はスポーツ分野やヘルスケア分野にも出没するように。日本各地、遠方の取材も大好き。趣味はカメラ、旅行、楽器の演奏など。動画の撮影と編集も楽しくなってきた。 この著者の記事一覧はこちら
(近藤謙太郎)



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