『アンチヒーロー』春ドラマ注目度1位 夏は『海のはじまり』が高数値でスタート
マイナビニュース / 2024年7月13日 6時0分
●初回から最終回まで視聴者をくぎづけに
テレビ画面を注視していたかどうかがわかる視聴データを独自に取得し、分析するREVISIOでは、4月にスタートした春ドラマ最終回の注目度ランキングをまとめた。1位はTBS系日曜劇場『アンチヒーロー』だったが、このクールの人気傾向を分析していく。
○世帯視聴率も1位獲得
大盛況のうちに幕を閉じた『アンチヒーロー』。「正義の反対は、本当に悪なのだろうか…?」という問いかけから始まったこのドラマは、初回から最終回まで視聴者をくぎづけにする展開で話題を呼び続けた。
注目度のデータを見ると、その人気ぶりが一目瞭然。初回の個人全体注目度が65.2%で1位を獲得。そのままの勢いで最終回でも1位を維持しつつ、数値も69.2%まで上昇した。この4ポイントの上昇は、ドラマの展開が視聴者を引き込んでいった証と言えるだろう。男性注目度は71.8%で1位、女性注目度も66.5%で5位と、性別を問わず高い支持を得ている。世帯視聴率も1位を獲得し、まさに4月クールのドラマでトップを飾る作品となった。
主演の長谷川博己演じる明墨正樹は、犯罪者の証拠がそろっていても無罪を勝ち取る“ダークヒーロー”として描かれ、従来のヒーロー像を覆す斬新な設定で多くの視聴者の心をつかんだ。
最終回の見どころは、何と言っても法廷シーン。明墨を証拠隠滅罪に問う裁判で、野村萬斎演じる東京地検の検事正・伊達原泰輔との対決が展開された。飯田和孝プロデューサーは「最終回の法廷シーンは38分38秒あり、法律ドラマの勝負所として重要でした」と語っている。85分の放送時間中、半分近くを占めたこの法廷シーンは、まさに見どころ満載の迫力ある内容となった。
SNSでの反応も熱狂的で、「続編絶対やろ」「アンチヒーロー最終回おもしろすぎた…」といったコメントが多数寄せられた。さらに、終了後も「アンチヒーローのない日曜寂しい」という声が上がるなど、視聴者の強い愛着が感じられる。
『アンチヒーロー』の人気は、テレビ放送だけにとどまらない。TVerやNetflixでもランキング上位に食い込むなど、配信サービスでも好調な結果を記録。特に若い層からの支持が高く、テレビ局が重視するコア視聴率でも民放春ドラマのトップを走り続けた。
悪と正義が交錯する緊迫した展開、迫真の法廷シーン、そして豪華キャストの熱演。これらの要素が絶妙に融合し、『アンチヒーロー』は2024年前期ドラマの最大の話題作に。その人気と高い注目度を考えると、続編の可能性も十分にありそうで、今後の展開にますます注目が集まりそうだ。
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