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Excelをノーコードで自動化しよう! パワークエリの教科書 第10回 フォルダーからデータを取得する方法

マイナビニュース / 2024年7月15日 11時0分

まずは、「結合」ボタンに用意されている選択肢について。ここで「結合および読み込み」を選択し、その後、基準とするExcelファイルとワークシートを指定すると、「Power Query エディター」を経由することなく、結合したデータ表(テーブル)がそのままExcelに出力される。

「結合および読み込み先...」を選択した場合も同様だ。この場合は、データ表の出力先を指定できるようになる。

どちらも「結合したデータ表を一切加工しないで、そのままExcelに出力する」という動作になる。結合したデータ表を「Power Query エディター」で加工したい場合は、冒頭で示したように「データの結合と変換」を選択しなければならない。

なお、「結合」ボタンの選択肢には“読み込み”という文字が記載されているが、本連載ではあえて“出力”と表現している。これは「データの取得」と混同しないようにするためだ。

“読み込み”という表現はExcelの立場から見たもので、「Excelにデータを読み込む」ということを指している。これをパワークエリの立場から見ると、「Excelにデータを出力する」となる。要するに、「どちらの立場から見て表現しているか?」の違いであり、“読み込み”と“出力”は同じ動作を意味している。

本連載ではパワークエリの立場から見て説明したほうが理解しやすいと考え、「データの出力」という表現を使っている。

話を元に戻して、各ボタンをクリックしたときの動作を紹介していこう。次は「読み込み」ボタンをクリックした例だ。この場合、「Power Query エディター」は表示されず、“フォルダー内にあるファイルの情報”がテーブルとしてExcelに出力される。

最後に、「データの変換」ボタンをクリックした例を紹介しておこう。この場合は、先ほどと同じ“ファイルの情報”が「Power Query エディター」に取得される。

いずれも少し上級者向けのデータ取得方法になるので、当面の間は「結合」→「データの結合と変換」の使い方だけを覚えておけばよいだろう。少し紛らわしい部分もあるので、もういちど“おさらい”しておこう。

◆「結合」ボタン
・データの結合と変換 ……… データを結合して「Power Query エディター」に取得
・結合および読み込み ……… データを結合して、そのままExcelに出力

◆「読み込み」ボタン
ファイル情報をExcelに出力

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