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Excelをノーコードで自動化しよう! パワークエリの教科書 第10回 フォルダーからデータを取得する方法

マイナビニュース / 2024年7月15日 11時0分

◆「データの変換」ボタン
ファイル情報を「Power Query エディター」に取得

“結合”が「データの結合」を意味しており、“変換”は「Power Query エディター」を開く、“読み込み”は「Excelにそのまま出力」、と考えると状況を整理しやすくなるだろう。
フォルダー内のデータ結合するときの注意点

続いては、データの結合に関する注意点をいくつか紹介していこう。思い通りにデータを結合するには、以下に示す点について注意しておく必要がある。

最初の例は、一部のExcelファイルだけ“見出し”の文字が異なっていた場合だ。他のExcelファイルでは“見出し”を「分類」と記載しているのに、4月2日のExcelファイルだけ「区分」と記載されている……、という状況を例に紹介していこう。

ファイルの結合方法を指定する画面で、「最初のファイル」(4月1日の売上.xlsx)を選択し、「Sheet1」を指定すると、以下の図のようなプレビューが表示される。このプレビューに表示されている“見出し”の文字は「分類」だ。

「OK」ボタンをクリックしてデータを結合すると、以下の図のようにデータが取得される。4月2日だけ「分類」のデータがnullになっているのを確認できるだろう。

nullの表記は「データなし」を意味している。4月2日のExcelファイルに「区分」という列はあるものの、「分類」という列は存在していない。よって、「分類」の列はnull(データなし)として取得されてしまう。

今度は「4月2日のExcelファイル」を基準にしてデータを結合した例を見ていこう。この場合、プレビューに表示されている“見出し”の文字は「区分」となる。

結果は以下の図の通り。今度は、4月2日だけデータが取得され、他の日付はデータがnullになってしまう。

このように、それぞれのExcelファイルで“見出し”の文字が異なっていると、正しくデータを結合(取得)できなくなる。よって、各列の「見出し」は統一しておくのが基本といえる。

次の例は、それぞれのExcelファイルで「シート名」が異なる場合だ。他のExcelファイルはシート名が「Sheet1」となっているのに、4月2日のExcelファイルだけ「20240402」というシート名になっている……、という状況を例に紹介していこう。

ファイルの結合方法を指定する画面では、基準とするファイルの選択だけでなく、シート名の指定も行わなければならない。基準とするファイルに「最初のファイル」(4月1日の売上.xlsx)を選択した場合、シート名には「Sheet1」を指定することになる。

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