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東奔西走キャッシュレス 第56回 AI査定でiPhoneを自動買い取り、3億台のタンススマホを取り込めるか

マイナビニュース / 2024年7月12日 21時12分

画像提供:マイナビニュース

無人店舗や無人レジなど、さまざまな無人技術が広がっている中、住友商事が「タンスマ iPhone自動買取サービス」というサービスの実証をスタートしました。これはiPhoneの中古端末を、数分で査定して無人でも買い取りをしてくれる、というサービスです。住友商事の担当者に、どんなサービスなのか聞いてみました。

今回話を聞いたのは、同社のスマートサービス第一ユニット スマートデバイス事業チーム長の小谷豪彦氏と、スマートサービス事業開発ユニット スマートデバイス事業チームサブリーダーの大石俊氏です。

○福岡県内13カ所で実証実験中

もともと住友商事は、中古スマホのフリマ出品代行サービス「タンスマ」を提供しています。今回の無人買い取りサービスは、フリマに出品して購入を待つのではなく、自動でAIが査定して中古端末を買い取るため、その場で即座に買い取り価格が確定して、数日後には入金が行われる仕組みになっています。

現時点では福岡県内のディスカウントストア「ミスターマックス」の店舗やショッピングモールなど13カ所で実証実験中という状態。この実証実験は10月末まで行う予定です。

最初は都内で実証実験を行なおうとしたものの、設置コストの高さや設定したターゲット層に合わせると都内で分散しすぎてしまうといった懸念があり、よりコンパクトな福岡エリアでのテストになったとのこと。福岡は関東の1/10の人口規模ながら人口動態が似通っており、テストマーケティングがしやすい土地なので選択したということでした。

ちなみに、都内でも住友商事の本社内には回収機が設置されており、社員が持ち込んで買い取りできるようになっているそうです。

実証実験の目的としてまずニーズの掘り起こしがあります。現在の携帯キャリアの端末販売手法だと、残価設定型の分割支払いで2年後に端末を返却する代わりに残価の支払いを免除してもらうというパターンが主流です。

このやり方だとキャリアの元に中古端末を集約する形になるため、手元に端末が残らないというユーザーが多くなりますが、結果的に4年間の分割払いを選択して、手元に端末が残る人も一定数はいます。

その場合でも端末を下取りに出すなどして買い換えることは可能ですが、画像などの各種データの移行が面倒なので残しておく、家族に譲るといったパターンもあります。そういった結果、一定数のスマホが家庭内に眠っていることになります。

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