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投資信託の「分配金」とは? 受取時の注意点は?【初心者向けに解説】

マイナビニュース / 2024年7月16日 15時38分

投資信託には「分配金ありの商品」と「分配金なしの商品」がありますが、どちらの商品を選ぶのがいいのでしょうか。「分配金がもらえたほうがお得なはず」と思うかもしれませんが、実際はそうとも限りません。分配金ありの商品、分配金なしの商品それぞれのメリットとデメリットを見てみましょう。
<分配金ありの商品のメリット・デメリット>

・メリット

分配金ありの商品のメリットは、定期的に現金の収入が得られることです。分配金を受け取るタイミングは、投資信託の種類によって年1回、2回、4回、隔月、毎月など複数のパターンがあります。

投資信託という商品は本来、どれだけの利益が出るのか、そもそも利益が出るかどうかは、投資信託を売却する時までわかりません。投資信託を購入し、それ以降の保有期間中ずっと上がり調子だったとしても、売却の直前に急激な価格変動が起きてしまえば、それまでの利益がゼロになってしまう可能性もあります。

そのため、長い期間をかけてコツコツ積立を続けても、売却時にほとんど利益が出なかったという事態もあり得ないわけでありません。分配金は、投資信託のそういった不安定さをカバーしてくれる役割があります。「分配金ありの商品」を選べば、投資信託の保有期間中、定期的に現金を受け取れる可能性があるからです。

なお、最近では、基準価額の水準によってあらかじめ支払われる分配金が決まっている「予想分配金提示型」という投資信託も登場しています。これは、運用成績が良い時には分配金が多く支払われ、悪い時には分配金が減る、もしくは支払われないという仕組みの商品です。

予想分配金提示型の商品なら、分配金の払い過ぎによって運用資産が減り過ぎてしまわないような設計になっています。ただし、分配金を受け取ればどうしても運用資産は目減りしますので、分配金なしの商品と比べると運用効率は下がってしまいます。

・デメリット

分配金ありの商品のデメリットは、「分配金なしの商品に比べ、売却時に受け取れるトータルの利益が少なくなる可能性が高い」という点です。

なぜなら、分配金を受け取ると「複利効果」が得られにくいからです。複利効果とは、運用で得た利益を再び投資することで、利息が利息を生み膨らんでいく効果のことです。しかし、運用益の一部を分配金として受け取ると、その分投資に回せるお金が少なくなるため、複利効果は得られにくくなってしまいます。

分配金を受け取らない場合、複利効果によって資金が雪だるま式に増えていくのに対し、分配金を受け取る場合は小さな雪だるましかできず、分配金の比率によっては雪だるまが作られない(複利効果がない)という事態もあり得ます。

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