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なぜポルシェは時計を作る? 世界限定350個の新商品発表会で聞いてきた

マイナビニュース / 2024年7月16日 12時21分

画像提供:マイナビニュース

ポルシェといえば世界的に有名なドイツのスポーツカーメーカーだが、この会社が時計を作っていることはご存じだろうか? なぜポルシェが時計を作るのか。クルマ作りと時計作りに共通点はある? 世界限定350個(日本は150個)の新商品発表会を取材してきた。

911のデザイナーが関与?

ポルシェのグループ会社であるポルシェデザインは、同社が最初に作った腕時計「クロノグラフ1」を時計メディアのホディンキー(Hodinkee)とともに現代によみがえらせた「クロノグラフ1-Hodinkee2024エディション」を発売した。世界350個の限定品で、日本にはそのうち150個が入ってくる。価格は145万円。ポルシェデザインのショップのほか、全国のポルシェセンターでも購入が可能だ。

そもそも、ポルシェとポルシェデザインの時計はどういう関係なのか。

読者の皆さんがポルシェと聞いて最初に思い浮かべるクルマは何だろう。きっと多くの人が「911」と答えると思われる。それほどまでに、ポルシェの代名詞となっている911。そのデザインを手掛けたのはポルシェの創業者であるフェルディナント・ポルシェの孫、フェルディナント・アレクサンダー・ポルシェ(愛称はブッツィー)だ。

1957年からポルシェでデザインの仕事をはじめ、1964年発売の911も手掛けたブッツィー。レーシングカー「904」なども彼の作品だ。ちなみに、911のエンジン開発に関与したフェルディナント・ピエヒ(のちにフォルクスワーゲングループ社長)もフェルディナント・ポルシェの孫で、アウディのクワトロシステムや5気筒エンジンなどを手掛けたエンジニアだった。

ブッツィーは1972年にポルシェ社から独立し、ポルシェデザインを設立する。ポルシェのDNAを自動車の枠を超えて広めたいという思いからだったという。この会社が初めて作った腕時計が、世界中で5万本以上が売れた「クロノグラフ1」だった。

なぜ時計だったのかは定かではないが、その精緻な作りや文字盤のデザインなどが、それまで関わってきたクルマ作りと共通することに気付いたからではないかと想像する。

その証拠に、クロノグラフ1は自身が手掛けた911のメーター周りをモチーフにしたデザインになっている。時計全体を黒で統一する配色は、当時の時計業界で初めての試みだった。これも、911のメーター周りをモチーフにしたためである。黒を使ったのは光の乱反射を防ぐためであり、文字盤をしっかりと読ませるためでもあるのだが、これも911と同じだ。

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