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アクセルスペース、宇宙用コンポーネントの軌道上実証サービスの提供を開始

マイナビニュース / 2024年7月18日 6時55分

画像提供:マイナビニュース

宇宙用コンポーネントの軌道上実証に特化したサービス

アクセルスペースは7月17日、同社が2022年に発表したAxelLiner(アクセルライナー)事業の新サービスとして、宇宙用コンポーネントの軌道上実証に特化した「AxelLiner Laboratory(AL Lab)」の提供を開始することを発表した。

センサ技術や衛星技術の発展は人工衛星の小型化を推進し、小型衛星や超小型衛星を活用した衛星サービスが世界各地で提供されるようになってきており、今後も小型衛星市場は高い成長が期待されている。

しかし、衛星にイノベーションをもたらすさまざまなコンポーネントは、軌道上で実証されているかどうかが企業の採用に関わってくる一方で、実際に軌道上まで打ち上げ、コンポーネントの性能などを実証する機会を得ることは、資金的にも厳しいそうしたメーカー単独では難しく、相乗りでの実施が主体となることもあり、いつ打ち上げられるのかという点が不透明となり、技術の陳腐化が生じる恐れもあった。実際に、アクセルスペース代表取締役CEOの中村友哉氏らは、2023年に米国のユタ州立大学で開催された世界最大級の小型衛星に関連する学会「Small Satellite Conference(小型衛星会議)」に参加し、AxelLinerの紹介を行ったところ、そうした課題に直面しているコンポーネントメーカーが同サービスに興味を示してくれたとしており、そうしたコンポーネントメーカーのニーズに特化する形でAL Labの提供を決めたと説明している。

顧客の開発負担を軽減

AL Labの最大のポイントは、定期的な小型衛星プラットフォームの打ち上げを提供すること。また、衛星そのものもアクセルスペースが提供する100kg級小型衛星を活用し、ミッション機器として顧客が開発したコンポーネントを搭載。軌道上でのテストシナリオについても、衛星開発・運用の実績を有しているアクセルスペースが協力して策定することができるほか、実際の衛星ならびにコンポーネントの運用も同社に任せることができるため、顧客側は軌道上実証を実際に行いたい機器の開発だけに集中することができるようになり、開発の負担を軽減することができるようになる。

この打ち上げ頻度については、第1回目となる2026年は1回だが、徐々に頻度を増やして行き、基本は年4回の打ち上げを想定(軌道上の実証期間は1年間を予定。その後、軌道を離脱させるとしている)。需要が高ければ、さらに打ち上げ回数を増やすことも考えるとしている。

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