アクセルスペース、宇宙用コンポーネントの軌道上実証サービスの提供を開始
マイナビニュース / 2024年7月18日 6時55分
AL Labでは、これを100kg級の小型衛星のミッション機器として搭載。サービスとして提供される搭載スペースとしては6U~180Uを想定しているが、今回については、上記のようなサービスそのものの実証の意味合いもあり、3U程度のリアクションホイール1台をミッション機器として搭載し、汎用衛星バスに搭載されたリアクションホイールとは別に、アクセルスペースが作成したテストシナリオを軌道上で行って評価する予定としている。
またASPINAでは、並行して200kg級および300kg級のリアクションホイールも開発を進めており(同社はこのほか、アークエッジスペースが進めるCubeSat向け超小型リアクションホイール開発にも参画している)、こちらについては米国のパートナーと協力しながら、軌道上での実証を行うことを計画しており、金子氏は「2024年~2026年にかけて日米で実証を進め、実証が完了次第、順次販売を開始する予定」だと、そのスケジュールを説明する。
なお、AL Labの第2号案件以降については、詳細は明らかにしなかったが、「ポテンシャル案件としてはいくつかあり、すでにこういった実証をしたいといった声をかけてもらっている」と、複数社が興味を示していることを示唆。日本政府としても、宇宙産業の活性化に注力する姿勢を打ち出してきていることを踏まえ、「今後はニーズが急速に増えていくことが期待されるので、早い段階で次の実証機会を設定していきたい」としており、打ち上げに使用するロケットについても、スペースXやロケットラボなど、すでに実績のあるロケットサービス事業者のほか、さまざまな可能性を模索していきたいとしており、その際には、1Uあたり10万ドルを目安に、180Uを埋める形で1社独占提供という形ではなく複数の企業に提供していくことで、ビジネスとしての成長性も確保していきたいとしていた。
(小林行雄)
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