1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

エンタープライズIT新潮流 第31回 ドリルを買いにきた人が本当に欲しいは何だ? - 心に響く製品の説明とは

マイナビニュース / 2024年7月22日 9時0分

では、顧客を中心に考え「穴を空ける」経験について説明しましょう。まずは、正確な穴の位置を計測して決めることです。そして、正しいサイズの穴を電気ドリルで空けます。まっすぐ穴が空くように何かで電気ドリルを固定する必要があるかもしれません。その後、穴を綺麗に研磨するかもしれません。そして、穴を空けた材料のカスを掃除します。ドリルのメンテナンスもしないと、綺麗に穴が空かなくなります。

「穴を空ける」というだけでも、これだけの経験があるのです。一連の流れを包括的に考えて、最高の経験を提案したり、作り上げたりする必要があります。ポイントは、1つ上のコテンキストで考えるということです。「穴を空ける」という行為を包むように、それに関連する一覧の行為を見るのです。

このため、デザイン思考で顧客を分析するのです。では、そもそもデザイン思考とは何でしょうか?ウィキペディアによると「デザイン思考は実践的かつ創造的な問題解決もしくは解決の創造についての形式的方法であり(中略)特定の問題を解決することではなく、目標(より良い将来の状況)を起点に据えている」とされています。

これについては、IDEO社のティム・ブラウン氏の書籍『デザイン思考が世界を変える』(早川書房)を読むことをお勧めします。毎章、多くの学びがあります。

いかがですか?少しでも、製品説明やWebサイトなどのメッセージの作り方について、改善できるヒントになったら幸いです。

北川裕康 キタガワヒロヤス 35年以上にわたりB to BのITビジネスに関わり、マイクロソフト、シスコシステムズ、SAS Institute、Workday、Infor、IFS などのグローバル企業で、マーケティング、戦略&オペレーションなどで執行役員などを歴任。現在は、独立して経営・マーケティングのコンサルティングサービスを提供しながら、AI insideの Chief Product Officer(CPO)を担当。大学は計算機科学を専攻して、富士通とDECにおいてソフトウェア技術者の経験もあり、ITにも精通している。前データサイエンティスト協会理事。マーケティング、テクノロジー、ビジネス戦略、人材育成に興味をもち、学習して、仕事で実践。書くことが1つの趣味で、連載や寄稿多数あり。 この著者の記事一覧はこちら
()



この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください