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「Lunar Lake」Deep Diveレポート - 【Part 3】Platform Controller Tileについて

マイナビニュース / 2024年7月21日 15時21分

Thunderbolt周りで言えば、まだThunderbolt 5の実装はなされておらず、Thunderbolt 4止まりである(Photo19)。新機能としてはThunderbolt Shareが挙げられるが、これは別にLunar Lake専用というわけではなく、既存のThunderbolt 4同士で利用できるので、あくまでもLunarLake「でも」Thunderbolt Shareが使えるという話である。

Security

最後にSecurity周りについて。Alder Lake/Raptor LakeではCSME(Converged Security&Manageability Engine)が搭載されていたが、Meteor Lakeではこれが細分化され、SSE(Silicon Security Engine)/GSC(Graphics Security Controller)/CSMEの3つに分かれる形で実装された(Photo20)。Lunar LakeではこのMeteor Lakeの構造を引き継いだ上で、新たにPSE(Partner Security Engine)が搭載された。このPSEであるが、

専用の暗号化/復号化オフロードエンジンとキーストレージ
FUSE(Provisioning Secretと呼ばれるプロセッサ固有のID)を格納するエリアとそのコントローラを独立させて搭載
NIST 800-193に準拠したSecurity Processorと、Firmware Update機能の搭載

といった特徴を持つ(Photo21)。このPSEがアクセスするメモリエリアは、SoCの他のブロックからのアクセスが一切不可能であり、逆にPSEがSoCのその他のブロックにアクセスする事も出来ない(Photo22)。こうした独自のSecurity Engineを3rd Partyに提供し、3rd Partyはこれを利用して独自のSecurity Solutionをクライアントに提供できるという訳だ。特にエンタープライズ向けでは、OEMメーカーごとに独自の管理ツールとかセキュリティソリューションを用意する場合が多いが、こうした管理ツールやセキュリティソリューションを高速に実行するために使える、という訳である。

他に、VT-Redirect Protection(Photo23)やIntel TDT(Thread Detection Technology)なども提供される。これらは恐らくConsumer向けのLunar Lakeでは無効化されるが、Business向けのSKUで利用できるようになっているだろう。

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