1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

「セミFIRE」「ゆるFIRE」資金がいくらあればできるのか試算してみた

マイナビニュース / 2024年7月23日 10時39分

それでは、実際にいくらあれば「セミFIRE」ができるのか、試算してみたいと思います。試算するにあたって、いくつか条件を設定する必要があります。先述したように、FIREするには年間の生活費の25倍の資産が必要です。これに対して、「セミFIRE」は労働収入で半分を補うとしましょう。生活費は、独身の場合と家族がいる場合では大きく異なります。そこで、総務省「家計調査」の単身世帯の生活費と二人以上世帯の生活費を参考にして、2通りの試算を行いたいと思います。
*独身の場合

総務省「家計調査」の直近データを参考にすると、単身者の生活費の平均は16万7,620円です。ここには、税金や社会保険料などの非消費支出は含まれていないので、それを含めて20万円としましょう。年間では240万円です。このうちの半分である120万円をアルバイトや副業などで稼ぐとします。そうすると、資産運用で用意すべき額は残りの120万円となります。120万円の25倍は3,000万円です。つまり3,000万円を年率4%で運用できれば、「セミFIRE」が達成できます。ただし、ここでは、運用益にかかる20%の税金が考慮されていないので、実際は年率5%で運用できないと120万円の不労所得は得られません。年率4%を想定するなら投資元本は3,750万円必要です。それでも4%の運用益を毎年確保できるとは限らないので、生活費を抑えたり、労働収入を増やしたりすることが必要になるかもしれません。

以上のことから、独身者がセミFIREをする場合、3,000万円~4,000万円の資産が必要となるでしょう。
*家族がいる場合

総務省「家計調査」から、二人以上の世帯の生活費を見てみると、29万3,997円となっています。ここには、税金や社会保険料などの非消費支出は含まれていないので、それを含めて38万円としましょう。年間では約460万円です。このうちの半分である230万円を労働収入で得るとします。残りの230万円は資産運用で賄います。230万円の25倍は5750万円です。ただし、4%の年率で税金を考慮すると7,187万5,000円の投資元本がないと税引き後に230万円になりません。足りない分は生活費を抑えたり、労働収入を増やしたりする必要があるでしょう。

以上のことから、家族がいる場合にセミFIREをするには、6,000万円~7,000万円の資産が必要になるでしょう。
*条件を変えてシミュレーション

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください