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『おっさんずラブ』『ビリオン×スクール』瑠東東一郎監督、元カンテレ重松圭一氏とのタッグで作品に注ぐ「ありったけの情熱」

マイナビニュース / 2024年7月24日 6時0分

画像提供:マイナビニュース

●映像制作集団「g」に7月から所属
かつて日本のエンタメ、こと映画は世界の最先端にあった。黒澤明監督の『七人の侍』はハリウッドで『荒野の七人』としてリメイク。『隠し砦の三悪人』が『スター・ウォーズ』に多大な影響を与えたのも、知る人ぞ知るところだろう。テレビドラマもバブル期から00年代にかけて、木村拓哉主演ドラマを中心に黄金期を迎えたが、昨今は韓流ドラマに押されがち。映画『私をスキーに連れてって』などを手掛けたホイチョイ・プロダクションズの馬場康夫監督に筆者が話を聞いた時には、「ドラマ界も“失われた30年”となってしまった」という厳しい言葉も飛び出した。

だが、昨今も決してヒットドラマがなかったわけではない。社会的ブームを引き起こした『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)がその一つだ。この演出を担当した瑠東東一郎監督は、大ヒットの理由を「面白いものを純度高く、そしてありったけの熱量を込めて作ったから」ではないかと振り返る。

そんな瑠東監督が7月、元カンテレプロデューサーの重松圭一氏が設立した映像制作集団「g」に所属した。「もっとクリエイターがやりたいことをやらないと」と訴える重松氏が目指す、日本のエンタメ復興は起こり得るのか。現在放送中で瑠東監督が演出を務める山田涼介主演のドラマ『ビリオン×スクール』(フジテレビ系、毎週金曜21:00~)の裏話を聞きながら考える。

○『おっさんずラブ』の成功体験「熱量を共有できた」

「『おっさんずラブ』で心がけたのは“ウソはつけない”というところです。いわゆる男性が女性を、女性が男性を好きになるパターンは長年描かれてきたのでなじみがありますが、男性同士の恋愛を描くとなれば、前例もなじみも少ないので、マイノリティ的状況を世間に納得させるだけの強烈な“熱量”がいる。これを貴島彩理プロデューサー、脚本の徳尾浩司さん、主演の田中圭さんらチームで共有し、“ウソ”にならない“熱量”を皆で帯びて作り出した。その“恋愛”を奥の奥まで掘り下げて“人間愛”に近い状態まで持っていった。ありがたいことに視聴者に喜んでいただけたことで、“日本も捨てたものじゃないな”と感じられました」(瑠東監督、以下同)

つまり『おっさんずラブ』は、非常に恵まれた環境で制作することができた。そう、制作チームがきちんと熱量を共有して送り届けることができれば、今だって視聴者の心にしっかり刺さるのだ。

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