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どこでもサイエンス 第289回 8万円台のスマート望遠鏡「Seestar S50」はイケてるぞ

マイナビニュース / 2024年7月24日 7時15分

画像提供:マイナビニュース

スマート望遠鏡は、スマートフォン(スマホ)でコントロールする天体望遠鏡+天体カメラです。走りはこの連載第205回でも紹介した「eVscope」ですが、その後、各社からもスマート望遠鏡が登場し、ついに今年になり8万円台(海外では499ドル)のスマート望遠鏡「Seestar S50」が登場しました。現状入手できる最廉価のスマート望遠鏡です。

今回はこのSeestar S50をレビューします。はっきりいってイケてます!
スマート望遠鏡がイロイロでてきた

ちょっと前から世の中スマートばやりです。スマートフォンにはじまり、スマートキー、スマートカー、スマート家電類、スマートブックなどなど。子供の夏休みの宿題で、スマートがあるものの写真をとり、それぞれ何がスマートなのか比べてみるなんてのがなりたちそうでございます。

このスマートな流れは、天文ホビーにも流れてきて、登場したのがスマート望遠鏡です。

おおむね、スマホでコントロールし、スマホアプリで指示をすると自動的に天体をとらえ、その天体の映像がスマホで見られ、ついでの写真も撮影でき、スマホに記録できるといったものです。

さらに、その映像&記録される写真も「素」ではありません。ぐっとよく見えるように画像処理をしたものが見られます。下の写真は、いずれもスマート望遠鏡ZWO社のSeestar S50で撮影したものです(ちょっとトリミングしてます)が、この撮影に要した時間は準備から10分以内でした。オレンジ色の丸は太陽なのですが撮影まで2分です。しかも、この撮影は本当に初心者でもできちゃうのです。これスゲーことですよ。

ともかく、望遠鏡での天体観測を、ヒッジョーにカンタンに、そして劇的に感動的にするガジェットでございます。

スマート望遠鏡の走りは、フランスのスタートアップ、ユニステラ社が2019年ごろに発表した「eVscope」です。不肖・しののめも、試用記を書きました。連載第219回では、それまで5回レビューしていて、「今のところ唯一の存在ですが、ライバルがでて切磋琢磨してほしいジャンルではございますな。」なんて書いています。

そして2024年。はい、ライバル出まくりです。本家ユニステラ社からは、eVscopeを小型化したオデッセイの併売がはじまりました「もうチョイ小さくて軽いといいんだけどなー」に答えた形です。

また、フランスのVaonis社からは、コンパクト&スタイリッシュで、撮影画角以上の撮影ができるなどとがった特徴があるVesperaIIが登場しています。ユニステラ社は「ライバルが国内からというのはちょっとびっくり」ってコメントをどこぞのインタビューでしていました。なお、筆者は使ったことがございませんでして、コタツ記事ご容赦。日本ではサイトロンジャパン社が代理店になっており、日本語のサポートも受けられます。

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