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J:COMのパラスポーツ応援番組『パラスポチアーズ!パラアスリート全力応援』撮影現場に潜入、大会MCの中山秀征さんに見どころを聞く

マイナビニュース / 2024年7月23日 21時3分

こうして車いす卓球を体験した後は、トークパートの撮影に移ります。東京大会で代表を逃してから現在までをどのように過ごしてきたのか、立位から車いすへの転向について、そもそもなぜ卓球を始めたのか……など、中山さんが上手に七野選手から話を引き出していき、どんどん収録は進んでいきます。

最後に中山さんと七野選手で、番組の決めポーズと掛け声を撮影して撮影は終了となりました。

○「変な気遣いはいらない」「僕も発見をしながら中継をしていきたいと思います」

番組収録を終えた中山さんに、あらためてさまざまなパラスポーツ選手を取材しての印象とパリ2024パラリンピック中継のメインMCを務めるにあたっての想いを聞きました。

「僕らにとっての普通、たとえば“歩く”“走る”“見る”といったことがない中でプレーするのがパラスポーツの選手のすごいところ。たとえばブラインドサッカーでは、ボールが見えていないのに、鈴の音を頼りにあたかも見えているかのようにプレーするというすごさがある。ブラインドサッカーは僕も体験しましたけど、音が鳴ったのはわかったとしても、近づいてくるときにどこにくるのかまではわからない。どれだけ練習したのか、どれくらい集中しているのかと思いますね」と話す中山さん。

印象に残っている競技としてはそのブラインドサッカーとラグビーを挙げました。「ラグビーはまたハードなんですよ。(車いすに)乗って当たってみたこともあるんですけど、吹っ飛びますよ(笑)。それでも突っ込んでいく姿勢、中には握力がないっていう方もいるんですけど、なのにあんな激しいことができるのはどうしてなんだ、と。指先の握力がなければ手首を使う、とにかく使えるところを使って最大限のパフォーマンスをするんですね」

このほか、パラカヌーの瀬立(せりゅう)モニカ選手が大雨の中で何セットも漕ぐ姿を見て「せめて更衣室くらいは使えるといいのに」と感じたり、パラ・パワーリフティングの田中秩加香(ちかこ)選手が上半身のパワーだけでベンチプラスを行うところを見て「どうやって踏ん張っているんだろう?」と思ったことなどを話してくれました。

こういった取材の経験から、中山さんは「ここまでの人たちに変な気遣いはいらない」と感じているそうです。パラスポーツ選手には、障害を持って生まれてきた人もいれば、視力がどんどん低下していきやがてまったく見えなくなった人も、ある日突然の事故や病気で障害を抱えるようになった人もいます。「そういったさまざまなことをご自身の中で全部乗り越えてこなければ、現在はないと思うんです」「共通して言えるのは、みなさん明るい。中には『障害があったからこそメダルが取れたんだ』という人もいました」という中山さん。

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