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物流の2024年問題にドライバー目線で挑むコカ・コーラ ボトラーズジャパン

マイナビニュース / 2024年7月24日 12時22分

この予約システムの仕組みは、親元となる物流パートナーが前日にシステム上で空き時間を見て訪問時間の予約をすることで、ドライバーが指定の時間に来る前に倉庫側で受け入れ準備を進めることができるようになり、ドライバーが到着すると待たずに荷入れができるというもの。倉庫側からしてみても、荷待ちのためのドライバーが目に見えていなくなるため、効率化を実感できていると感じるのだという。しかし髙木氏は、まだここの取り組みにはドライバーの目線が取り入れられていないと語る。

現状の予約システムの仕組みでは、ドライバーにとって「待たされない」という点では良いのだが、好きな時間には行けず、空き時間ができても予約が埋まっている場合は倉庫側で対応してもらえないため、結局待ち時間ができてしまう場合があるためだという。

そこで同社は2024年7月からアプリの機能強化を実施。ドライバーのその時々の状況で予約を変更できる仕組みを導入。親元となる輸送会社が予約しておく必要はあるものの、当日にドライバー自身がその時間を変更できる仕組みを構築した。

「予約を取ってしまうと、時間帯の枠ごとに余裕がないのが業界全体の現状ですので、予約変更しようとしても全部埋まっているというオチになります。そのため他社さんはあまりそこにオポチュニティを感じていないのではないかと思っているのですが、みんながうまくやり始めたら、多少でも時間の有効活用ができるようになるのかなと思っているんですよね。そうした意味で導入することに価値があると思っています」(髙木氏)

倉庫からの目線とトラックからの目線は大きく異なる。倉庫はトラックが待っていても待っていなくても順番に対応していけばよいのだが、、ドライバー側からしてみれば、待たされるという大きな負荷がかかってしまう。そうした“トラック側の目線”に立ちドライバーファーストの取り組みを進めることで、同社は荷待ち時間・荷役時間をシステム導入前対比でおよそ50%短縮させ、待機の総削減時間を運行時間に置き換えると東京-大阪間で4000往復相当の効果を出しているという。今後、荷待ち時間状況のデータの分析を進めていくことで、ゼロ時間待機を目標に改善を続けていきたいとしている。
物流改革に込めた選ばれる会社になりたい想い

さまざまなことに挑戦し、物流業界の活性化を目指すコカ・コーラ ボトラーズジャパン。しかしITツールを作るだけ、入れるだけでは根本的な解決にはならないことも髙木氏は強調する。

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