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Excelをノーコードで自動化しよう! パワークエリの教科書 第12回 データ型の指定とエラーの活用

マイナビニュース / 2024年7月29日 11時0分

もちろん、このような場合であっても、各列のデータ型を自由に変更することが可能だ。ここでは「数量」の列に「整数」のデータ型を指定した例を紹介しておこう。

この場合、「合計」の文字はデータ型に違反するデータになるため、Error(エラー)として扱われる。エラーといっても、それほど深刻なものではない。この状態のまま以降の処理手順を指定したり、Excelに出力したりすることも可能だ。

試しに、この状態のままExcelに出力してみると、Errorの部分を「空白セル」に置き換えたデータ表(テーブル)が出力されることを確認できる。

エラーを活用した行の削除

エラーと聞くと、何となくマイナスのイメージを持ってしまうが、必ずしもそうとは限らない。わざとエラーを発生させて、それを上手に活用する方法もある。今度はフィルターを使わずに「合計の行」を削除するテクニックを紹介しておこう。

先ほど紹介したように、「数量」の列に「整数」のデータ型を指定して「合計」の文字を「Error」に置き換える。その後、「数量」の列を選択する。

この状態で「行の削除」→「エラーの削除」を選択すると、「数量がErrorになっている行」だけを削除できる。結果として「合計の行」を削除できたことになる。

このように、わざとエラーを発生させて「エラーを基準に行を削除する」というテクニックもある。

上記の例は、削除したい行に記録されている文字列が「合計」の1種類しかないため、フィルターで行を削除しても構わない。しかし、状況によっては「さまざまな文字列が記録されている……」というケースもあるだろう。この場合、それぞれの文字列についてチェックを外していく必要があり、少しだけ面倒な作業を強いられてしまう。

このような場合に、すべての文字列を「Error」に変換しておくと、「エラーの削除」で行を削除できるようになる。

「データ型」の指定に慣れていないと少し難しく感じるかもしれないが、パワークエリを使用するにあたって「データ型」は避けて通れない問題といえる。この機会にいちど勉強しておく必要があるだろう。よく分からない方は、「10進数」、「整数」、「テキスト」の違いを理解しておくだけでも、たいていの状況に対応できるはずだ。
(相澤裕介)



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