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佐野正弘のケータイ業界情報局 第132回 折りたたみスマホの先駆者サムスン電子、“AI推し”の新機種に透けて見える苦悩

マイナビニュース / 2024年8月2日 22時0分

画像提供:マイナビニュース

韓国サムスン電子は、2024年7月10日に折りたたみスマートフォンの新機種「Galaxy Z Fold6」「Galaxy Z Flip6」を発表。生成AI技術を積極的に取り入れた機能を豊富に揃え、「折りたたみAIフォン」をうたう両機種ですが、AI技術に注力する同社の姿勢からは、折りたたみスマートフォンを巡る苦悩も見え隠れします。
ハードの進化より「Galaxy AI」を積極アピール

折りたたみスマートフォンの先駆者であるサムスン電子は、2024年7月10日にフランス・パリで発表イベントを実施し、新しい折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold6」「Galaxy Z Flip6」の2機種を発表しました。

これらはともに、横折り型の「Galaxy Z Fold」シリーズと、縦折り型の「Galaxy Z Flip」シリーズの最新モデル。とりわけ変化が大きかったのがGalaxy Z Fold6で、本体を閉じた時の横幅が68.1mm、重量が239gと、ストレートタイプのハイエンドスマートフォンに近いサイズ感に近づいたほか、閉じた時の厚さも12.1mmと薄型化が図られ持ちやすくなっています。

一方のGalaxy Z Flip6も、見た目上の変化は少ないですが、従来機種での不満要素だった広角カメラのイメージセンサーを5000万画素のものに変更したほか、バッテリー容量も4000mAhに増量。折りたたみスマートフォン特有の“折り目”もより目立たないものになるなどさまざまな改善を加えており、着実に進化している様子が見て取れます。

ですが、サムスン電子が両機種の特徴として強くアピールしているのが「Galaxy AI」です。これはサムスン電子独自のAI技術で、2024年のフラッグシップモデルの1つ「Galaxy S24」シリーズでもGalaxy AIを活用した機能を大きな特徴として打ち出していました。

それだけに、折りたたみタイプとなるGalaxy Zシリーズの新機種に関しても、各機種の特徴を生かしたGalaxy AI関連機能が積極的にアピールされていました。なかでも、Galaxy Z Fold6は広い画面でペンによる操作が可能で、なおかつ独自のノートアプリ「Samsung Notes」をビジネス用途に活用しやすい点を生かし、昨今注目されている生成AIの技術を活用したビジネス関連の機能充実を図っています。

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