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探偵モメゴト事件簿 第6回 「女として認められたい…」こじらせアラフィフがハマった“本気の不倫”の行く末

マイナビニュース / 2024年8月2日 17時5分

しかし本人いわく、学生時代は現在よりも太っており、“ガサツな女”として扱われてきた10代20代は、恋愛に縁がなかったそうです。自分はきっと一生独身なんだろうなとうっすら思っていたため、しっかり勉強し、県下でもトップクラスの高校、そして国立大学に進学。好きな男性がいたことはあるけれど、告白したこともされたこともなく、でも性的な好奇心や恋愛したいという気持ち、そしてコンプレックスを克服したいという気持ちはあり、本人が言うところの“冴えない毎日”に突然の変化が訪れたのは、30歳を目前にしたある日のことでした。残業で一緒になった職場のアルバイト男性から、帰りに飲みに誘われたのです。ちょうど12月。街にはクリスマスソングが流れイルミネーションが輝いている季節。お酒のせいだったのか、魔が差したのか、穏やかだけれど彩のない日々を壊してみたくなったのか。自分でもわからないまま、自分から誘い、その夜、世莉さんは彼とホテルに行きました。

その後、世莉さんの部屋に彼が転がり込む形で同棲がスタートし、4ヶ月後にはスピード入籍。特に結婚式や披露宴もしなかったそうですが、どうやらその理由は彼の経済力のなさだけではなさそうです。エンゲージリングもなくとりあえず世莉さんが結婚指輪だけは買い、入籍前と後で何も変わらない新婚生活がスタートしました。しかし最初からほぼレスだった上に、性格に一癖も二癖もある彼は、世莉さんの容姿を貶す発言も多く、「結婚してみたかった」世莉さんが愛想を尽かし、人生をこのまま無駄にしたくないと離婚を決意したのは自然な流れだったのかもしれません。
○離婚後、15年間の不倫恋愛は燃えない関係

離婚後、世莉さんは、自分の中にあった「けなされ、否定されることへの怒り」に気づきます。カウンセリングを受けたり、ハードなダイエットを始めた世莉さんに寄り添ってくれたのが、前の交際相手である鈴木氏(仮名)です。彼は既婚者で世莉さんよりずっと年上。妻子がいるものの、仲間と海外や登山に行くと数ヶ月家に帰らないなど、根っからの自由人でした。

離婚前から世莉さんを知っており、「容姿で選んでいない」と断言する彼の存在は、半分父親のようで心地よいものでした。彼の妻が「お金のことと子供のことさえちゃんとしてくれたら、後は好きにしてください」という主義だったことも幸いし、世莉さんは不倫相手という言葉では表せないほど密な関係を彼と築きます。「奥さんと、どちらが長く一緒にいるかわからない」というほど多くの時間を一緒に過ごし、友人や実家などにも紹介され、法律上は違っても実質的にまるで妻のような立場が約15年継続しました。これはこれで、長年の夫婦のような安定感がある関係なのですが、トキメキや情熱はなく、また彼のこだわりとして「記念日にプレゼントはしない」「全財産は罪滅ぼしに本妻と実子に」「婚外子は作らない」といった発言をされるたび、世莉さんの中で萎える気持ちが生まれたそうです。

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