1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

探偵モメゴト事件簿 第6回 「女として認められたい…」こじらせアラフィフがハマった“本気の不倫”の行く末

マイナビニュース / 2024年8月2日 17時5分

狂おしいほどの愛しさと、悔しさ。何とか彼を見返そうと、世莉さんは美容にお金をつぎ込み始めました。美容整形、服やコスメを買い込み、イメチェンできないかとパーソナルカラーの講座を受けました。利根川氏がいわゆる痩せフェチであることから、4kgも痩せ、未だダイエット続行中なのだとか。また専業主婦である奥さんに勝ちたいという思いから、経済力と能力ある女性になるため投資を学び、転職に向けスキルアップも。また奥さんとは義務的に月一度しか夜の営みはしていないという話を聞いてからは、ベッドでのテクニックも磨こうと、ネットで情報収集してグッズも買い揃えたほど。何も知らない人からは「頑張っている前向きな女性」に見えるでしょう。反対に全ての事情を知っている人から見たら、痛々しいあがきに見えるのかもしれません。

なぜなら世莉さんがどれだけ泣こうがわめこうが、耐えようが努力しようが、利根川氏はマイペース。少し距離が近づいたかと思えば、離れていく。まるで波のようにつかみどころがないのです。美しくなれば、経済力のあるハイスペに私もなれば、彼も私に一目置いてくれるはず。そう思っていた世莉さんは、追い詰められていきます。他に何ができる?何が足りない? どうして彼は私を選んでくれないの?

鈴木氏にも利根川氏との関係がバレ、ふられてしまい、何ヶ月も何ヶ月も悩み苦しんだ末、世莉さんはついに決心します。「奥さんが利根川さんから去ってくれれば。そのためにプロにトラップを仕掛けてもらおう。」
○あきらめられない女は不幸なのか、幸せなのか

ここまでで、工作員としてはいくつか世莉さんに、やめさせないといけないことや変えなければならない考え方が思い浮かびます。相手の事情や性格、価値観などをじっくりと掘り下げるのはもちろん、絶対にしてはいけない地雷ポイントを踏まないという基本すら、世莉さんにはできていないのが現状だからです。また正直、これまでの努力や行動に対しても、違う違うそうじゃない! とツッコミたくなる点も少なからずあります。

世莉さんの恋が成就する可能性はあるのか。また成就させるべきなのか。それにはさまざまな意見があるでしょう。50歳の女性が、既婚の男性に恋し、どうしても諦められない。つかの間の逢瀬を楽しむのではなく、何が何でも彼を自分のものにしたい。周りから見れば無謀かもしれません。非常識で不道徳かもしれません。心ない人たちからは、いい歳をして……と陰口を叩かれるものです。でもどうしても諦められなかったら? くる日もくる日も、考えないでおこうとしても考えずにはいられなかったら? この恋のためなら死んでもいいと思うなら? 人生最後の恋だという彼女の想いを、「無理」の一言で済ませることはできません。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください