1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

軽さと快適性に磨きをかけた『トレック・マドンSLR9 Gen8』

マイナビニュース / 2024年8月4日 7時54分

画像提供:マイナビニュース

今年、トレックは軽量モデルの“エモンダ”のニューモデルを投入してくるだろう。そんな大方の予想を見事に裏切って、レーシングモデル“マドン”の第8世代(Gen8)がデビュー。フラッグシップとなるSLRを早速試乗してみた。

トレックの新車発表会の連絡があった時は、間違いなく軽量モデルの“Émonda(”エモンダ)のお披露目だと思っていたので、会場でマドンだと分かった時は驚いた。というのも、第7世代(Gen7)が発表されたのは22年。モデルチェンジには早過ぎる。ただ、レース機材であれば、常に進化するのが当たり前。それにしても、マイナーチェンジではなくモデルチェンジということは、大きなブレイクスルーがあるということ。

スタイリングは前作がデビューした時のようなインパクトこそないが、基本的なコンセプトを継承しつつ進化させているのは明らかである。そして、Gen8の開発に当たって、軽量化は大きなテーマだったという。

開発を手掛けたJ・ロージン氏によれば、「6.8㎏のマドンに乗りたい」というプロ選手からのリクエストがあり、他にも「ツール・ド・フランスやパリ~ルーベのようなレースでも勝てるバイク」という声に応えるのがGen8の開発目標となった。
○もっと軽いマドンが欲しい

ここ10年、ロードバイクは“エアロ・コンシャス”な時代だった。走行中、もっとも大きな抵抗となる空気抵抗の低減するのは理に適っている。しかし、空気抵抗だけに特化したバイクが最適解かと問われれば、必ずしもイエスとは言えない。

選手が“6.8㎏のマドン”を欲しがるのも、エアロだけでは満たされないから。6.8㎏というのは、UCI(国際自転車連合)が定める車両最低重量であり、選手が求めているのは、極限まで軽い自転車だ。ただし、軽量化も強度や剛性、ハンドリングや快適性も妥協できない。あくまでも同じ性能なら、軽ければ軽いほどいいのであって、やみくもに軽ければいいというわけではない。

Gen7も十分に軽かったが、ライバルと比べて引けを取るファクターでもあった。それを解決したのがGen8であり、エアロと軽量化の両立させるため、チューブの形状は細部まで見直しが行われている。パッと見でGen7との違いが言えるほどではないが、チューブの断面はほぼ同じ場所がない。

そして、すべての革新のキーとなっているのがフレーム素材だ。従来の800シリーズOCLVから900シリーズOCLVへと進化している。OCLVとはトレックのカーボンテクノロジーの総称で、Optimum Compaction Low Void(超高密度圧縮、低空隙)の略で、カーボン製品を作る時に強度や剛性低下の原因になる空洞を極限まで減らす技術のこと。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください