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“推し”が犯罪者になったら…日韓の反応、そして芸能界に望むこととは? 『成功したオタク』オ・セヨン氏に聞く

マイナビニュース / 2024年8月2日 18時0分

韓国では、芸能界で加害問題が起きると、大多数の人が「この芸能人は芸能界からアウトしなければいけない」と言う雰囲気があるんですけど、日本ではそこまでではないみたいで。ただこの映画を観る方は、その現状になにかモヤモヤした自分の思いを心に秘めてるんじゃないかな、葛藤を抱えながら映画館に来ているのかなという印象がありました。

日本の観客の方たちは、映画を観て泣いてしまう方も多かったんです。悲しい思いを抱えながら、この映画を観ている感じがしました。韓国では、どちらかというとブラックコメディとして、笑って「めっちゃ面白かったです」みたいな反応が多かったので。

――芸能人の犯罪をめぐる韓国の空気としては、どのような雰囲気なんでしょうか?

韓国でも陰謀論みたいなものはありますし、私も、最初に推しに疑惑がかけられた時は「同姓同名の別人じゃないのか」と思っていたので、犯罪自体を否定したくなる感情は当然だと思います。ただ、韓国ではそういう論争が起こること自体が、芸能人にとって致命的になる傾向があるんです。結婚や恋愛も論争の対象になり、議論を呼んでしまうことも多いです。芸能活動に、私生活が大きく影響するような傾向はあると思います。
○「悪いことをしちゃダメだ」というのは当たり前のこと

――改めて今回の本を通して、よみがえってきた思いなどはありましたか?

私は映画や本などいろんな作品をやってきた中で、この本が1番読み返すのが難しいというか……。韓国では「夜中の感情」というような言葉があるんですが、夜中になるとちょっとポエムっぽいことを書いちゃったりするでしょう?(笑) そういうことがいっぱい書いてあるので、今開くとちょっと恥ずかしいです。

ただ、改めて文字には力があると感じました。映画で吐き出した言葉というのは、その瞬間、その瞬間で過去になってしまうものなんですが、本はページを開くとそこに文字がしっかり残っていて、それでまた噛み締めたりすることができるもの。そして自分1人で作ったんじゃなくて、みんなが語ってくれた言葉によって、私の作品ができたんだなと改めて感じる機会になりました。

――改めて読むと、バイタリティというか、推し活をしてテレビに出て、大学生になったら映画まで撮ってしまうというのがすごいなと思いました。

バイタリティあふれる行動をしてきたので、たいした年もいってないのに、疲れてきちゃいました(笑)。自分自身とは20数年一緒に住んでますけど、どういう人かよくわかんないです(笑)。長い間何かを考えてやるというよりも、衝動的にやってしまうことが多いんです。後で考えると、「なんでこんなことやったんだろう?」と思うことがあります。

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