1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

Excelをノーコードで自動化しよう! パワークエリの教科書 第13回 意外と使える「値の置換」 表記を統一する

マイナビニュース / 2024年8月5日 11時0分

これを「半角スペース」に統一するときは、「氏名」の列を選択して「値の置換」をクリックし、「全角スペース」→「半角スペース」と置換されるように文字を指定すればよい。

「OK」ボタンをクリックすると、「全角スペース」→「半角スペース」の置換が実行され、すべてのスペースを半角に統一することができる。

こちらも特に難しい点は見当たらないので、Excelに慣れている方なら動作の仕組みを容易に理解できるだろう。

Excelと異なる点は、「対象にする列の指定」が必須になること。Excelの場合、セル範囲を特に指定しないと“シート全体”が置換の対象になる。一方、「Power Query エディター」の場合は“選択している列”だけが置換の対象になる。よって、最初に「列の選択」をしておく必要がある。このことさえ覚えておけば、特に問題なく「値の置換」を使用できるだろう。
セルを対象に「値の置換」を活用する

続いては、少しだけ応用的な例を紹介していこう。今度は、「性別」のデータを「男性」または「女性」に統一する場合を考えてみよう。

この場合、「男」→「男性」の置換を実行しても求めている結果は得られない。というのも、もともと「男性」であったデータにも「男」の文字が含まれているからだ。この場合、「男」の文字が「男性」に置換され、さらに最初から存在していた「性」の文字が続くことになるため、データは「男性性」という文字に置換されてしまう。

いちど「男性」→「男」に置換して表記を「男」に統一し、その後「男」→「男性」に置換する、という方法もあるが、2回も置換を行う必要があり、少し手間がかかる。

こういった場合は、“文字単位”ではなく、“セル単位”で置換するように指示してあげるとよい。「性別」の列を選択し、「値の置換」をクリックする。

続いて、「男」→「男性」と置換するように文字を指定する。ここまでの操作は、先ほど示した手順と同様だ。異なる部分はオプション指定を行うこと。詳細設定オプションを開き、「セルの内容全体の照合」をONにしてから「OK」ボタンをクリックする。

すると、セルを対象に「男」→「男性」の置換が行われるようになる。この場合は、データが「男」のセルだけが置換の対象になる。データが「男性」のセルは置換されないため、データが「男性性」になってしまう、という問題を回避できる。

ちなみに、同様の機能はExcelにも用意されている。Excelの場合は、置換の設定画面で「セル内容が完全に同一であるものを検索する」をONにしておくと、“セル単位”で置換を行えるようになる。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください