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Excelをノーコードで自動化しよう! パワークエリの教科書 第13回 意外と使える「値の置換」 表記を統一する

マイナビニュース / 2024年8月5日 11時0分

「Power Query エディター」の置換機能に話を戻そう。詳細設定のオプションには「特殊文字を使用した置換」という項目も用意されている。この項目をONにすると、“タブ文字”や“改行文字”などを置換前後の文字として指定することが可能となる。

使い方は、「特殊文字を挿入」の一覧から特殊文字の種類を選択するだけ。すると、その特殊文字を示す記号がカーソル位置に自動入力される仕組みになっている。
データ型が「指定なし」の場合の注意点

最後に、置換機能が思い通りに機能してくれない例を紹介しておこう。今度は、ある旅館の予約状況を記録したデータ表を例に解説していこう。

このデータ表をよく見ると、ご丁寧なことに「人」の単位を付けてデータが入力されている部分があることに気付くと思う(実際には迷惑な話でしかないが……)。

このままでは「人数」の合計などを算出できないので、「人」の文字を削除して「数字だけ」の状態にしておく必要がある。これを置換機能で処理する場合は、「人」→(文字なし)の置換を行えばよい。

これで「1人」→「1」や「2人」→「2」などの置換を行える、と思うかもしれないが、実際には上手くいかない。思い描いていたような置換は行われず、「人」の文字が残ったままの状態になってしまう。

このようにデータ型が「指定なし」の列では、置換機能が思い通りに動作してくれないケースもある。では、どうすればよいのか? このような場合は、いちどデータ型に「テキスト」を指定する必要がある。

その後、列を選択して「人」→(文字なし)の置換を行うと、「人」の文字を削除して「数字だけ」の状態に加工することが可能となる。

ただし、現時点では「人数」の列に「テキスト」のデータ型が指定されているため、まだ計算不可の状態だ。計算できるようにするには、この列のデータ型を「整数」や「10進数」などに変更しておく必要がある。

これで「人数」の列を“数値データ”として扱えるようになる。単位が混在しているデータを扱うときに必要となるテクニックなので、こちらも覚えておくと役に立つだろう。

ちなみに、「人」の文字を残したままデータ型に「整数」などを指定すると、「1人」や「2人」などのデータがError(エラー)になってしまう。これについては第12回の連載で紹介した通りだ。よく分からない方は、第12回の連載も一読しておくとよいだろう。
(相澤裕介)



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