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災害時に発生するスマホの通信障害、イザという時の対策と事前の備えを覚えておこう

マイナビニュース / 2024年8月8日 19時45分

画像提供:マイナビニュース

多くの経済活動や生活インフラは、IT基盤の上に成立しています。システム障害などが原因で、私たちの生活を直撃するリスクが高まりました。東日本大震災や北海道胆振東部地震では、携帯電話サービスが長時間ストップしました。災害時の障害はどんなもので、なぜ起きるのか、また災害に備えた準備についてまとめます。

災害時の携帯電話サービス障害

地震や台風などの大規模災害では、携帯電話サービスの障害が発生します。東日本大震災では、基地局への光ファイバーの切断・停電・輻輳などにより数日間不通となりました。2018年に起きた北海道胆振東部地震では、停電により携帯電話サービスが長期間ストップしています。

スマートフォンと携帯電話サービスはライフラインであり、特に災害時は情報収集や安否確認、不安感の解消のためにどうしても必要なもの。しかし現実には、巨大災害時には携帯電話サービスはいくつかの要因でストップすることがあります。

その要因をまとめたのが以下の図です。ひとつ目は「輻輳」(ふくそう)です。輻輳とは、電話やデータ通信が集中したときに、回線がパンク状態になって繋がりにくくなる現象です。一度輻輳が起きると解消するのが難しいため、携帯電話会社では輻輳を防ぐために通信制限をかけます。たとえば巨大地震では「通話制限」や「データ通信の流量制限」をかけます。電話や通信をあえて止めることで、輻輳を防ぎ、119番や公衆電話などの非常通信を優先させます。

光ケーブル切断など物理的被害

ふたつ目は物理的な切断・崩壊です。災害で起きやすいのは基地局とデータセンターを結ぶ光ファイバーが切断し、基地局からの電波が止まる事態です。めったにありませんが、基地局タワーや基地局が置かれているビルが崩壊することもあります。東日本大震災では、太平洋沿岸部の基地局に物理的ダメージがありました。

これらの切断・崩壊への対処として、移動基地局や臨時の基地局が派遣されます。そのため各携帯電話会社は、大型のワゴンや専用トラックを使った移動基地局を全国に配置しており、巨大災害時は全国の移動基地局が被災地に向かいます。東日本大震災の時点では移動基地局が少ない会社もありましたが、震災の反省をもとに台数を増やして災害対策を強化しました。また大ゾーン基地局と呼ばれる、1か所の基地局で広いエリアをカバーする臨時基地局も準備されており、北海道胆振東部地震でNTTドコモが運用しています。
影響が大きいのは停電→基地局ストップ

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