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Ryzen 5 9600X & Ryzen 7 9700Xを試す - Zen 5の先駆け、処理性能と電力効率は明確に優秀

マイナビニュース / 2024年8月7日 22時0分

最後にVideo Memory Bandwidth(グラフ135)。要するにPCI Expressの帯域確認であるが、これについてはそもそもPCIeのI/FのあるIoDが共通だから、当然性能に差はみられない。まぁ性能差が無いのが確認できた、というのが正確な言い方だろう(それにしてもCore i5-14900Kが妙に低いのはどうしたものか? ちなみにCore i9-14900Kだと、CPU to GPUはCore i5-14600Kと大差ないが、GPU to CPUは23.9GB/secでほぼRyzenと違いが無い。

●消費電力測定 / 総評と考察
○◆消費電力測定(グラフ136~144)

最後にお馴染み消費電力測定。今回はSandraのDhrystone/Whetstone(グラフ136)、CineBench R24のAll Cores(グラフ137)とOne Core(グラフ138)、TMPGEncでの4 Streamエンコード(グラフ139)、GeekBench MLの実行(グラフ140)、3DMark SteelNomad Light(グラフ141)とMetro Exodusの2K(グラフ142)という7つのデータを取ってみた。この中で言えば、まずMetro Exodusは先にベンチマークの所で説明したように失敗で、実際性能が低い分消費電力も下がっているが、これは比較基準にはならないのでCore i5-14600Kのデータは無視してほしい。また3DMarkがSteelNomadではなくSteelNomad Lightを使ったのは、SteelNomadだとGPUの負荷が高すぎて、CPUによる差が殆ど無かったので、こちらにしてみた。GeeekBenchは試しにやってみたが、あまり良いテストでは無かったようだ(それでも傾向はつかめたが)。この7つのテストにおける消費電力の平均値をグラフ143に、それと待機時との消費電力差をグラフ144にまとめてみた。

まず判るのがRyzen 9000シリーズの消費電力の低さだ。Ryzen 5 9600XはRyzen 5 7600Xに比べて50W近く消費電力が低い。それでいて性能に大差が無いというのはかなり驚きである。Ryzen 7 9700XもRyzen 7 7800X3Dとほぼ同程度に収まっている。今回比較をRyzen 7 7700XとRyzen 7 7800X3Dのどちらにするか悩んだ末、特にゲームを遊ぶ人に好評という事もあるのでRyzen 7 7800X3Dを選んだのだが、多分比較としては正解であったと思う。

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