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音楽フェスで「ネット繋がらない」問題に挑むau。ロッキン'24で増強の中身を見た

マイナビニュース / 2024年8月8日 9時0分

auの電波を使えるのは当然、au/UQ mobile/povoの契約ユーザーに限られますが、会場内のフリーWi-Fiは、参加者が契約している携帯キャリアを問わず誰でも使える“キャリアフリー”仕様。各所に掲示されているSSIDを探して接続すると、簡単な認証画面で規約への同意を求められ、あとはほぼ1日フリーWi-Fiに繋いで過ごせるそうです(ただし、一定のタイミングで再度認証を求められる)。

筆者も会場でフリーWi-Fiを試してみましたが、パスワードやメールアドレスを用いた認証などを求めないシンプルな接続ステップのみで、ネットにすぐアクセスできたのには少し驚かされました。

セキュリティ要件については当初色々な考えがあったようですが、「(利用者の)間口を狭めたくない」という主催者の意向もあってこのようなカタチに落ち着いたとのこと。SSIDを見つけてタップするだけで、手間なくフリーWi-Fiが使えるのはありがたいです。

KDDIの広報担当者の案内で実際にフェス会場の中を歩き回ってみると、そこかしこにフリーWi-Fiエリアが設けられ、Starlinkのアンテナが随所にひっそり立っているのが見えてきます。メインステージ(GRASS STAGE)にほど近い「フクダ電子アリーナ」付近には、高々とアンテナを掲げる2台の車載型基地局の姿もありました。

KDDIの担当者によれば、今年は前回(RIJF2023)での結果を踏まえ、フリーWi-Fiと車載型基地局の両方でさまざまな対策を施したといいます。

フリーWi-Fiについてはこれまでも通信量が多い「飲食エリア」や「フォトスポット」などに集中整備してしっかり対策。またStarlinkのアンテナは可搬性が高く簡単に持ち運べるとのことで、突発的な混雑エリアができた場合は予備のアンテナを手持ちで運んで、すぐに対策できるのも強みだといいます。

2024年は飲食エリア(ハングリーフィールド)に出展する店の数が増えたこともあって、Starlinkを3台から11台に増やしてしっかりカバーしつつ、アンテナの用途も「一般参加者向け」、「決済など事業者向け」と分けることで、ネットワークの安定性を高めました。さらに1カ所にアンテナ3台を設置するなどして“相当余裕を持たせた設計”になっているとのこと。

前回は用途別に分けず共用としていたため、一般参加者の通信で混雑してしまうと、決済がスムーズにいかない問題が起きたこともあり、同様のトラブルを未然に防ぐ構成に変えたかたちです。

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