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中小でもできる!ITブランディング 第28回 「商品名こそブランド」名付けに工夫あり~三庄インダストリー 山本社長

マイナビニュース / 2024年8月15日 7時0分

画像提供:マイナビニュース

自社の商品やサービスを「その企業ならでは」と認識してもらう企業ブランディングへの注目が集まっている。その背景には、国内外の競争激化や物価の上昇などがある。しかし、大企業と違い、中小企業がブランド戦略を打ち出すのは容易ではないとされる。こうした中で、インターネットを活用してコストを抑制しつつ、効果的なブランディングを実施する中小企業やB to B(企業間取引)企業も出始めている。本連載では、ITなどを活用してブランディングを行っている事例を紹介する。

第28回は粉末成形用プレスの製造・販売を手掛ける三庄インダストリー(大阪府 東大阪市)を取り上げる。同社は商品名を工夫して親しみやすくすることで、潜在顧客の目を引くことに成功。ホームページへの掲載や大学への無償提供で認知度を高め、ブランディングにつなげている。山本努社長は企業ブランディングの意義について「顧客や潜在顧客からの自社への信頼を獲得できること」だと話す。聞き手はZenkenの本村丹努琉(もとむら・たつる)氏。

三庄インダストリー 社長 山本努氏

同志社大学工学部化学工学科 装置工学研究室卒業後、三興空気装置(株)の商事部門 三興商事株式会社に入社。ファインセラミックス製造装置システムの開発、販売を担当する。14年のサラリーマン生活後、一念発起して独立、三庄インダストリー株式会社を創設。
大学時代から勉強をしていた粉体工学を活かし、粉砕機や混合機、成形装置を開発。全自動の粉末成形プレス装置「振動ウェーブ成形機」は人工セラミック歯の成形では60%のシェアを誇る。最近では有機ELディスプレイのフィルム上にコーティングするためのターゲット材成形装置を、LGやサムスンにほぼ100%供給している。

○ポイント

①中小企業のブランディングの最大の意義は「信頼」を獲得すること
②中小企業のブランディングや信頼獲得で重要なのは「継続性」
③成功例は自社商品に「ニュートンプレス」と名付け、親しみを持ってもらったこと
④DMの低返信率に失望。ダイレクトレスポンスマーケティングの手法も取り入れる

本村:貴社の製品は多くの機器の製造に使われています。会社の概要と強みを教えて下さい。

山本:当社は1997年に創業し、粉末成形用プレス機器などの製造と販売を手掛けています。当社はセラミックのほか、銅やタングステン、ニッケルなどの金属の粉末の新たな成形工法を開発し、「ニュートンプレス」と名付けました。ニュートン力学の法則の一つである「作用と反作用」を応用し、上下から均等に荷重をかける仕組みです。

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